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【完結】【BL】男子校の姫はどうしても勝てない!  作者: 明太子


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4/12

男子校の姫はどうしても誘惑できない【後編】

「…紡、仕事中じゃないの?」

「んー、そうね。今はお姫様の騎士のお仕事中だな」

「え?」

「ほら、悪い虫が薫に寄ってこないように、ね?威嚇?」


薫は口元を手で隠しながら、可愛らしく笑った。


「ふふっ。僕のこと好きなの、知ってるから」

「自惚れてるな。でも、まぁ否定しないでおく」


周囲の視線などお構いなしに、2人の空気は濃密だった。

ふと、紡は真顔で尋ねる。


「そういうメイド服、着るの好きなのか?ノリノリじゃん」

「…好きっていうか、紡の気を引きたくてやってんの。引かれてる自覚あるよね?」

「あるな…」

「告白はクリスマスまでだからね。…もう、待たせないでね」


紡がぴたりと動きを止め、目を丸くする。

薫の大きな瞳は紡だけを見据えていた。


ふっと笑うと、紡はゆっくりと立ち上がる。

そして薫の耳元にそっと囁いた。


「あと1回、可愛いと俺に思わせたらな。頑張りたまえ」


頬を真っ赤に染めた薫の頭をポンポンと優しく叩くと、何事もなかったかのように紡は仕事に戻っていく。

ばっと振り返り、紡の広い背中を睨みつけながら、薫はスカートの裾をぎゅっと握りしめると、まだ誘惑されてくれない紡へのリベンジを心に誓う。


2人の攻防はまだまだ続くのだった。

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