表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】【BL】男子校の姫はどうしても勝てない!  作者: 明太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/12

男子校の姫はどうしても離れられない【その6】

「…なんで?」


紡は優しく微笑んで、薫の髪にそっと触れた。


「お前が俺のこと、好きだって分かってるから。それだけで良かったんだよ」

「…最低」


泣き笑いになる顔を紡から隠すために薫は俯いた。


「僕、…何があっても紡が世界で1番好き」


紡は何も言わずに薫を抱き寄せた。

そして薫の頭に顎を乗せる。


「うん」


薫は紡の背に手を回すと、もしもあった別の未来をぼんやりと考える。


もし紡が告白してくれて、両想いになっていたとしても。

薫は結城家を見捨てることはできない。

どちらにしろ紡とは別れることになる。


だからこの恋はきっと始まりすらしなかったこの結末でよかったのだ、と薫は紡の胸に顔を埋めながらそう自分に言い聞かせた。



その後、薫は家に戻ると、父に言った。


「僕、婚約受けるよ。大丈夫、安心して」


はっきりと言い切った薫を見て、父親は少し悲しげな表情をしながら、「すまない」と返した。


それから薫と紡はろくに話すこともなかった。

薫が紡にちょっかいをかけなくなると、紡も話しかけてくることがなくなったのだ。

薫は一抹の寂しさを感じたものの、できる限り紡のことを思い出さないように努めた。


そして告白の期限だったクリスマスも過ぎた。

お互い受験に専念し、ただ時だけが流れていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ