Cランク試験12
野営地に着くと馬車からギーク達が降りて行き次いでラルグ達が降りてくる。
「ラルグさん、リアナさんお疲れ様です!」
ソウはラルグやリアナに話しかけようと2人に近づいた。
「近づくなっす!」
2人に近づこうとしたソウを遮ったのはジーナだ。
ジーナなの怒声にも似た声に近くに居たナジャとリカは一瞬躊躇いそれに気を取られているとラルグとリアナはそのままソウの前を通り過ぎていく。
そして馬車から降りて来たジーナはソウに詰め寄る。
「試験中の試験官への接触は減点対象っす!むやみに話かけるなっす!」
ジーナはそう言ってソウからラルグやリアナが遠ざかったと見ると2人の後に続いて離れて行く。
すれ違い様にジーナから微かに甘い香りがした。
(馬車で香でも焚いてるのか?)
ソウは少し気になったが近くに居たリカが話掛けてきたことでその考えを途中でやめる。
「普通は挨拶などはしても問題ないと聞いていたのですが…」
「そうだぞ!挨拶は基本だぞ!」
リカは少し戸惑いながらソウに話掛けナジャもそれに続く。
「ソウどうしたんだ?」
ソウ達が来ないのを心配してかリグル達が近づいて来たのでソウは先程あったやり取りをリグル達に話した。
「今回は護衛任務と討伐なので護衛主と距離を縮めようと思ったんですが不味かったんですかね?」
そう言うソウに向かってリズが答える。
「いえ、そんなことは無いはずよ。流石に過度な接触は問題だけど挨拶にまで反応することはないわよ。」
リズが話終えるとそのままリグルも話始める。
「俺も試験官とはある程度連携を取りやすいように仲良くしとけよって先輩冒険者から教わっていたが試験官によっては馴れ合いを好まない場合もあるんじゃないのか?」
「うーん。今日初めて会ったけどジーナはそんなタイプに見えなかったんだけどな…それにラルグさんやリアナさんも何も言わずに行ってしまうし…」
ソウは最初に会場入り口で筋肉好きのジーナに会った時のことを思い出しながら応えた。
「確かにリアナさんはとても優しい方なので挨拶をいつも返してくれるのに変ですね。ジーナさんには私も会ったのは今日が初めてなので分かりませんが…」
ソウの言葉にリカが答えるがナジャが話に割り込んでくる。
「試験官の様子も気になるが私達も野営の準備をしなくちゃドンドン暗くなるぞ」
ソウはジーナに気になる点があったが
その言葉にリグルやソウ達は急いで野営の準備を始める。
野営の準備は滞りなく終了し食事の準備の前に各パーティのリーダーが集まり今後の話を始める。
「野営時の見張りの順番だが1番最初は俺達がやってやる!2番目と3番目はお前らが適当に決めろ!」
ソウはどうせお前達が見張りはやっとけよと言われると思っていたがガーラの意外提案に驚く。
(ちゃんと見張りはするのか!しかもトップバッターをやってくれるなんて意外だな!)
ソウがそう感じていると言いたいことを言ったガーラは自分の達のテントに戻ろうとする所をリグルが待ったを掛ける。
「何でずっと馬車に乗っていたお前たちが1番楽な時間の見張りなんだ!」
リグルの言葉にソウは驚く。
(えっ見張りって1番最初が楽なの?)
ソウは少し考えて前世で読んだ小説を思い出す。
(あっそう言えば何かの小説で野営は1番目と3番目が楽って書いてあったな…!2番目が途中で起こされてまた寝るから1番辛いんだ。)
ソウがその事を思い出してるとガーラとリグルの言い合いは続いていた。
「俺達は御者を務めたり試験官の相手をしたりと精神的に疲れてんだ!それに年功序列って言葉を知らねーのか!」
「ふん、尊敬に値する人間ならちゃんと敬うさ!ただ歳を取っただけのやつは別だ!」
ソウは2人のやり取りを聞いていたが時間がもったいないのもあり2人に提案する。
「それなら2番目の見張りは僕が引き受けますよ!」
ソウがそう言うとガーラはニヤリと笑いソウの方に向き直る。
「がっはは!ちゃんと年下としての先輩を敬うのはいい事だ!ほらガキがこう言ってんだ。この話は終わりだ!」
そう言うとガーラは自分達のテントに戻っていつくのであった。
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