Cランク試験11
「あいつら俺たちへの嫌がらせが汚いぞ!」
そう怒るのはガナでソウが何故怒っているのか聞くと本来は緊急時でもない限りは倒した魔物の素材を剥ぎ取って死体なども街道から外れた所へ埋めたりする時間があるそうだ。
商隊の護衛等であれば商人がその場で素材を買ってくれる場合もあるそうで冒険者達の収入源の一つでもある。
それなら今は別に急いでいるわけでもないから素材の剥取りをした方がいいのにとギーク達が何故急ぐのかとソウが不思議そうにしているとリグルが教えてくれた。
基本同じ依頼を受けている状態でも倒した素材は倒した冒険者のモノとなる。
何人かで戦った場合でも戦闘に貢献したパーティから素材を指名出来たりするので今回ギーク達は魔物を倒していない。
馬車の護衛という任務を行なっているので多少の素材は分けられるがそれでも小遣い程度の金額だからギーク達はリグル達への嫌がらせの為に早く先に進んでいるのだ。
一応護衛任務でもあるので先を急ぐかは雇い主に従うのだが今回のは明らかに嫌がらせだろうとリグル達は呆れながらため息を吐き前に進もうとする。
話を聞いたソウはこのままギーク達嫌がらせに屈するのは釈然としないのでリグル達に向かって提案する。
「それなら素材は俺の魔法で収納しておきましょうか?」
ソウがそう言うとリグルを含めガナやリズそしてナジャやリカも驚いてソウに詰め寄ろうとしたが前方からギークの怒鳴り声がまた聞こえてきた。
全員ソウに色々と質問したかったがギーク達に戻って来られたら面倒なのでリグル達パーティはソウに頼むと伝えて馬車の先頭に戻って行く。
ちなみにソウ達が戦闘の際に一度放した馬達にはそれぞれの魔力笛がありその笛の音を聞くと離れ過ぎていなければ戻ってくるように訓練されている。
ナジャとリカもソウに色々と聞きたかったがちょうど2人の馬が戻って来た。
ナジャとリカが元に戻って来た馬を撫で馬に乗る準備をしてソウの方を振り向くと既に魔物の死骸は無く魔物の血のシミが地面に残っているだけとなっていた。
「えっ、あれもう魔物が…」
リカが振り向きざまに驚いているとナジャがソウに向かって話掛ける。
「ソウに色々聞きたいことが増えたけどリグル達も聞きたいだろうから今は聞かないけど後で話せる所はちゃんと話てもらうぞ」
ナジャがそう言うと馬車の後ろを追いかけて進んで行くのでリカも聞きたいことはあるだろうが飲み込んでソウが馬に乗るのを待ってくれた。
ソウが馬に乗るとリカはしっかり捕まっててくださいとだけ言うとナジャの後を追って馬を進める。
ヘルハウンドとの戦闘後は特に魔物に襲われることも無くソウ達は野営場所に着くのであった。
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