Cランク試験⑥
異議を唱えたリグルに対してギークは言う。
「なんだお前達のパーティは自分達さえ良ければいいのか?」
「そうは言っていない!ただ長年一緒に戦闘をしていたパーティをわざわざ離す必要はないだろうと言っている!」
ギークの言葉にリグルは反論をするが更にギークが続ける。
「いつでも万全の状態で戦えるとは限らないんだし依頼条件によっては他のパーティの指揮下に入ることもあるのにその時もお前は反論するのか?」
ギークの言葉にダリが賛同の声をあげると更に2人ほど賛同の声をあげた。
自己紹介で名前しか言わなかったウーゴという大男と長い鞭を武器としていると言ってナジャとリカを見つめていたガーラという男だ。
この2人がギークの仲間なのかはわからないがギークとリグルが口論してる際にダリが2人に話掛けていたので恐らく何らかの取引があったのだろう。
「だけど信頼を築いた者だからこそ発揮できる力もある。俺たちは今は仲間だが依頼条件では敵になることもあるんだからパーティメンバー以外に教えたくない情報もある!」
リグルも反論するがギークが少し優勢な状態だな。
ソウがそうして様子を見てるとギークからこちらに声が掛かった。
「おい、お前の意見はどうだ?」
そう言ってソウを見る目は何処か馬鹿にしたような目だったがソウは静かに考えをまとめ答えた。
「リグルの意見も理解できるが、ギークの指摘も重要だ。パーティは時と場合に応じて柔軟に対応できる必要があると思う。」
ソウが一旦そこで話を区切るとギークはソウが自分の意見に賛同したと思い笑う。
「ハハハ、少しは見どころがあるみたいだな!」
そしてリグルを見て言い放つ。
「これで7対3だがお前達は多数決で決まったことでも文句を言うのか?安心しろ!ちゃんとリーダーの俺が色々と考えてやる!」
リグルが苦悶の表情をする中でソウは再び話始める。
「だからと言ってリーダー1人で決めてしまっては間違えが起きる可能性もあるので配置なども当然皆で意見を出し合い多数決をとって決めるべきだ」
「それだと自分の情報を他の奴にも教えなきゃいけなくなるだろう!だからリーダーの俺が聞いて他の奴には漏らさないようにしてやるっていってるんだ!」
「ならこれも多数決で決めれば良い!配置なども意見を聞いて多数決で決めた方が良い人は挙手を!」
ソウがそう言うとナジャとリカが手を上げ、その後にリグルとそのパーティメンバーが挙手をした。
手を挙げなかったのはギークとその仲間達だけであった。
結局この騒動によりリーダーによる配置決め等の話は無くなり各パーティの代表者による多数決での決定をする形になった。
不本意だがナジャとリカが俺のパーティと言うことになり代表者を任されてしまった。
ソウはこういった騒動には直ぐに口を出してくるギルド職員のリアナやラルグが何も口に出すことは無く俺たち冒険者を観察していたことから既に試験が始まっておりこの時間も採点対象なのだと思うと少しやる気が落ちてしまうのだった。
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