Cランク試験④
前方のドアから入って来たのは先程ソウを案内してくれたリアナが凛とした表情で入ってきておりその後ろにはジーナが続いており更にラルグも続いて入って来た。
3人が入ると今度はソウ達が入ってきた後ろの扉が騒がしくなり何やら言い争いのような声が聞こえてきた。
ソウの耳には言い争いをする声に聞き覚えがあり声の主達を知ってもいる。
隣に座っていたナジャとリカも声の主に聞き覚えがあるようで恥ずかしそうに縮こまっていた。
少しするとドゴっという鈍い音の後に扉が開いて最初にブルタリが入って来て次にクローティが続く、そしてその後ろからお腹を抑えたセイバーズのハンドが入ろうとしてくるのをソリドが止めており、その後ろではクラフトのブランドをマーレが押さえていた。
ハンドとブランドが中に入ろうとしたその時にリアナから2人に静かだが迫力がある声が掛けられる。
「2人共いい加減にしなさい。今回のCランク試験の付き添い冒険者はブルタリとクローティの2人に決まりました!」
その言葉を聞いて2人は自論を展開する。
「残虐兄弟はCランクになったばかりだし色々と問題があるかもしれないから俺たちも付き添いに同行させて欲しい」
「そうじゃ、ナジャ様に何かあったらと思うとワシは夜しか眠れんぞ!」
2人の主張は要約するとメンバーが心配だから試験に付き添いさせろと言う何とも過保護な内容だ。
当然リアナは2人の意見には耳を貸さずに告げる。
「これはギルドの決定となりますのでこれ以上問題行動を起こすようであればナジャとリカの試験資格を剥奪しますよ!」
その言葉に2人は一瞬躊躇ったが更に何か言おうとする前にリアナが続ける。
「それにチームのメンバーが居た中で試験に合格しても2人は陰口を言われるかも知れないのですよ!」
その言葉が効いたのかそれとも隣の2人の睨むような目に怯んだのか2人はスゴスゴと扉を閉めて戻っていった。
2人が出ていくとすぐにリアナは咳払いをしてから受験生を見渡して告げる。
「さて少し時間が過ぎましたがこれよりCランク試験の内容を説明します。」
試験内容は以前の説明通り最近この辺りの街道に出没する盗賊の討伐もしくは捕縛になるのだが今回は護衛任務も兼ねているとのことだ。
護衛対象はギルド職員の3名とのことだが実際に護衛が居るのはジーナ位だろう。
一応襲ってくるようにギルドお抱えの商人などには偽の情報を流しているらしいが襲ってこない可能性もあるので保険として護衛任務も一緒に行うとのことだ。
盗賊が襲って来なかった場合は後日別の試験があるとのことだがそれは限りなくゼロに近いらしい。
説明が終わると受験生は自己紹介をさせられその流れでどうゆう風な護衛体制にするかを話し合ってくれとのことだ。
大きなグループにしても良いし仲のいいモノで固まっても良いが護衛対象を護りきれなかった場合はその時点で全員失格になるそうだ。
護衛対象を守り切り盗賊を討伐すれば良いがその中でCランクに相応しいかの資質をギルド職員とブルタリ達兄弟が査定するとのことなので余りチームの輪を掻き乱すような行動や言動をすれば当然査定に響くことになる。
そんなことを考えながらソウ達受験生は中央に集まり自己紹介が始めた。
読んで頂きありがとうございます。
なんだかんだで続いてますが皆さんのPVと良いねとブックマークのお陰です!
ストーリーが中々進まないのでまだまだ続きますが宜しくお願い致します!




