Cランク試験③
案内された部屋に入るとすでに数名の受験者が座っており部屋に入ってきたソウを何人かが見てきた。
ソウは部屋に入り周りを見渡すが知り合いなどは居ないので空いてる席に座る。
前の席に座っていた数名があれが噂の新人かなど話しているのが聞こえたがソウは気にしないようにしていた。
『7人か…意外と受ける人が少ないんだな。』
部屋には7人が先に居てソウを入れても8人、ソウは試験の20分前位に来たのでこのあと人が増えたとしても恐らく10人になるかならないかだろう。
『10人でも20人でもソウなら問題ないでしょう。そこまで強そうなのも居ないみたいよ?』
ルビーはソウが1人で活躍すれば合格だと思っているみたいなのでソウは自分の考えを伝える。
『今回は試験といっても強さを競う形ではないと思う。急造パーティーでの人員の活用やリーダーシップ、仲間との協調性なども恐らく採点されると思う』
ソウの発言にルビーは少し苛立って言う。
『人間って面倒なことするのね。強い者が偉いで合格でいいじゃない。そもそも人間の基準でソウの強さを測られるのも嫌だわ。主様達を人間達によって決められるみたいじゃない!』
ルビーの言葉を聞いてソウは少し考えて伝える。
『人間は強さの基準が力だけじゃ無いのさ。お金や権力、立地関係や敵外関係など色々混ざりあって状況によって変わってくるだ』
最初にソウはルビーに人間社会の強さの基準を伝えた。
『まぁ人間社会と縁を切れば強いが偉いでいいんだけどまだ文化的な生活をしたいからな!もう少し付き合ってくれよ。』
その後にまだ人間社会で暮らしたいことを伝える。
ソウの意見を聞いてルビーは渋々ながら納得したのかソウに向かって言う。
『しょうがないから納得してあげるけどソウは主様達の核を受け継いでいるんだから簡単に誰かに従ったりはしないでよね。』
ソウはルビーが渋々ながら納得してくれたことに安堵しながらも自分も前の世界でもっと自分の意見を話合えば良かったと思う。
ソウ自身の性格もあるのか、産後の元妻の言うことをなるべく聞くように心掛けていたがすれ違いから会話は無くなっていった。
自分の意見を言うようになったのは離婚を切り出されその為の協議に入ってからだ。
(自分の意見を言っていかないと相手には伝わらないからな…この世界では自分の意見をちゃんと伝えよう)
ソウが新たな決意をする中で会場のドアが閉められる。
結局ソウの後に入って来たのは2名でこちらは何と顔見知りだった。
クラフトのメンバーのナジャとセイバーズの回復役のリカだった。
2人はソウに挨拶するとソウの隣に座ってきて2人でお喋りを始めていた。
12時の鐘の音が鳴ると同時に前方のドアから試験官が入って来た。
その試験官を見てソウは思わず声が出そうになった。
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