Cランク試験②
ギルドに着いたソウは何処に行けば良いのかわからずキョロキョロと周りを見渡して知ってる人を探したがラルグも馬鹿兄弟も見つけることが出来なかった。
まだ知り合いと呼べる人間が少ないソウは意を決して受付に行こうとした時に運良く受付にリアナを見かけたので話し掛ける。
普通ランク試験を受ける冒険者なら顔見知りの冒険者や受付スタッフが居るのだろうがソウはこのギルドでまだ依頼を受けたことが無く知っている受付スタッフはリアナだけだ。
「リアナさんランク試験は何処に行けばいいですか?」
ソウが尋ねるとリアナはソウの方を向いて挨拶をしてくれるとソウの質問に答える。
「ソウさん、おはようございます。Cランク試験は一度ギルドの2階の会議室に集まるようになっています。」
「2階ですか?わかりました!探してみます。」
ソウはギルドの場所に詳しく無かったがとりあえず2階に迎えばわかるだろうと階段のある方に向かって行く。
ソウが階段に向かって歩き始めるとリアナがソウを呼び止める。
「ソウさん!ちょっと待ってください。」
「どうしました?」
ソウが振り返って答えるとちょうどリアナが受付カウンターから外に出て来た。
「ちょうど私も2階に用事がありましたのでご案内しますね。」
そう言うとリアナはソウの前を歩き始める。
リアナに引き連られて歩くソウを嫉妬に混じった目で見てくる冒険者が多く居るがソウは気にしないようにしてリアナの後ろを着いていく。
2階に上がると幾つかの部屋があったが見た感じ同じような作りで出来ており1番奥の部屋の前に受付スタッフが1人立っていた。
リアナはその受付スタッフの前まで行くとそのスタッフにソウを紹介する。
「ジーナさん、ソウさんを連れて来ました。」
ジーナと呼ばれた受付スタッフは髪は茶髪でショートの活発的なイメージの女性スタッフでソウの顔を見てから上から下に目を落とすとリアナの方に向かって泣きそうなら顔をする。
「リアナ先輩、本当にこの人が話題の冒険者ソウなんすか?先輩まで私をからかってるすか…?」
リアナは少し困りながらもジーナの質問に答える。
「本当にこの人が話題の冒険者のソウさんよ。私の言った通りの見た目の冒険者でしょ!」
その答えを聞いたジーナは力が抜けたのか極端に肩を落とすと床に座り込むとそのままイジイジと床に指を擦りながら喋り始める。
「はー…本当、はーっす!休んでる間にめちゃくちゃ強い冒険者が出てきたって言うからてっきり屈強な筋肉の持ち主を想像してたのに…まさか本当にこんな筋肉が少ない子供だったなんて……」
1人でぶつくさと言っているジーナにリアナは手を差し出して立たせるとソウに向かって謝罪する。
「ごめんなさいね。この子少し早とちりする所があって休み中に強い冒険者が現れたって聞いてソウさんのことを屈強な筋肉の持ち主の大男だと勝手に想像していて…」
ソウは目まぐるしく変わる展開に事態は飲み込めていなかったがリアナの話を聞いてある程度想像する。
(つまりこのジーナと言う女性はソウを屈強の大男と想像しておりソウが本人だと言っても信じてくれなそうだったのでリアナが着いてきたのだろう。)
ソウが想像をしている間もジーナはぶつくさとリアナに愚痴を言っている。
(そしてこのジーナと言う女は恐らく筋肉好きの女か有望な冒険者を狙う婚活ハンターなのだろう!会話の感じからして恐らくは前者の筋肉フェチか!)
ソウがそう結論付けたと同時にリアナからジーナに微笑みに混じった圧が掛けられるとジーナは姿勢を正してソウに向かって自己紹介する。
「自分はジルカーナっす!皆んなからはジーナと呼ばれてるっす。自慢の筋肉は大腿四頭筋っす!」
この自己紹介を聞いてソウは自分の考えが正しいことを悟るとそのままジーナに向かって自己紹介する。
「初めまして!冒険者のソウです。自慢の筋肉は上腕二頭筋を初めて全てです」
ソウがそう言うとジーナはどれどれとソウの上腕二頭筋を見てきたのでソウは腕捲りをして少し本気で力こぶを魅せつける。
するとジーナは唾を呑み込みソウの腕に触ろうとフラフラと近づいて来るがリアナに嗜められていた。
ソウはボディビルダーのように筋肉がカッコよく映るようにポージングをするとその度にジーナが反応していて調子に乗っていたがそんなやり取りをしているとソウ自身もリアナに嗜められてしまう。
ポージングが無くなるとジーナは我に返ったのかソウを部屋の中に案内してくれた。
読んで頂きありがとうございます!
こんなに書いてるのにまだ10日位しか物語の中では日数が経ってない…
ペースを早めた方がいいのか悩みます。
良いねとブックマークしてくれてる方本当にありがとうございます!




