反省会と防具⑧
ソウはギランが持ってきたスクリューキャップの筒を受け取ると筒の上部を回して蓋を開ける。
「うん、これからある程度密閉出来るから大丈夫なのか?あとは通気を良くしないといけないんだっけ?」
ソウはあれこれと過去の異世界小説を思い出しているがどの小説や漫画もビンでやることが多い、漫画や小説での知識はあるが何故そのようにするのか等の理由を調べていないので試行錯誤が必要になる。
この世界でもガラスはあるのだが値段が物凄く高い。
創造魔法で創ることも出来るのだが価値が高すぎてそんなモノで酵母を作るとなればダンとサナは触れるのを躊躇い割ったりしたら卒倒するだろう。
レナはニコニコしながらガラスビンをつついたりしそうだが恐らくサナさんに怒られる。
レナが無駄に怒られない為にも酵母作りの筒は重要なのである。
(んー創造魔法でチャットGPTみたいになのを創れるといいけど魔力がどれくらい必要なんだ?それとも世界辞書とかの方が創りやすいか?紙とペンがあれば辞書は出来るしどうなんだ?)
ソウがそんなことを考えていると横からギランの声がする。
「おい、坊主!お前の用事はスクリューキャップの試作を見に来たのか?」
ソウはギランの言葉で自分の用事を思い出す。
「いや、今日はまた別のお願いがあって来ました」
そう言ってソウは袋に入れて持って来た防具をギランの前に出す。
「これは俺がダンに作ってやって防具じゃないか?ダンの奴が大事に閉まってたはずだが何処か壊れたのか?」
ギランは防具を一眼見ただけで自分が作った防具であることを理解してソウに尋ねる。
「いえ、壊れたとかでは無くて俺が防具が無いので作ろうとして費用を聞いたらお金が足りない状態で…」
ソウは昨日ダン達に話した内容と防具を譲ってもらった内容をギランに話す。
ギランは話しを聞き終えるとソウの背中をおもいっきり叩いた。
「痛った!やっぱりダンさんに防具を返した方がいいですよね…すいませんでした。」
ソウが防具を仕舞おうとしたその時ギランさんが急に大きく笑い始める。
「ガッハハハ、ダンのガキがこの防具をお前にやると言ったのか!坊主、ダンに随分と気に入られたようだな!」
そう言ってギランさんはソウの身体を触り始める。
「ダンのガキがちゃんと手入れはしていた様だからそこまで劣化してたりはしないがサイズはちゃんと直した方がいいな!おい、坊主の戦闘スタイルは何だ?」
ソウはギランの急な張り切りように多少驚いたが質問に答える。
「えっと…魔法剣士なんで遠近両方のスタイルです。本当にダンさんの防具リメイクしていいんですか?」
ソウの質問にギランは答える。
「いいも何もダンのガキがそう言って渡したんだろう。あいつが女房と2人で俺に直談判して造らせた防具を譲るんだ!相当坊主を気に入ったんだろう。」
そう言ってギランはソウの身体を一頻り触ると道具を持って奥は進みながらソウに尋ねる。
「いつまでに仕上げればいいんだ?」
「えっと5日後にギルドのランクアップ試験があるのでそれまでに貰えると…」
ソウがそう答えるとギランは首を傾げる。
「EやDランク試験なら防具なんて要らないだろう?それとも試験内容が変わったのか?」
「えっとCランク試験です。盗賊の討伐らしいので防具が必要で…」
ソウはギランに試験のランクと内容を伝えるとギランは驚きを隠さなかった。
「その歳でCランク試験を受けるなんてあの馬鹿兄弟いらいじゃねーか!」
ソウはその言葉を聞いてブルタリとクローティの2人を想像したがあえて言葉には出さずに聞き返す。
「馬鹿兄弟?」
「おーお前は知らないかも知れないがこの街には残虐兄弟って呼ばれてる馬鹿兄弟がいてな!昔馴染みのやつの頼みで武器を造ってやったんだが馬鹿の兄貴が良く壊して持ってくる」
ソウはその言葉を聞いてその2人が誰かを確信した。
そして次の瞬間には店を後にしようとしたがその前に扉が開き大きな声でブルタリが入ってきた。
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