反省会と防具⑦
翌朝、いつもの様に朝食を食べ終えたソウはギランの店のある街の中心部に向かう。
中心部へと向かうに連れて人も多くなりソウは行き交う人々を目で追うことをこの異世界に来てから何度も行っている。
『何度見ても凄いな!獣人やドワーフにエルフは見たけどあれはドラゴニュートかそれともリザードマンか?』
ソウは少しはしゃぎながらルビーに聞く。
『あれはリザードマンね。主様達の血がほんの少しだけ入ってはいるみたいだけど龍でも竜でもないわ』
『そうか!ところでドラゴニュートとリザードマンはそんなに違いがあるのか?』
ソウは疑問に思ったことを聞く。
何故なら近頃の異世界漫画だとリザードマンが進化してドラゴニュートになるなどが多くリザードマンの元々の祖先は結局ドラゴンだと思える作品があるからである。
『一言で言えば魔核の質ね!龍族の力が落ちて出来た個体が竜でありそこから更に力を落としていった個体がやがて獣人や人と交わりドラゴニュートやリザードマンになっていったのよ』
ルビーの話ではリザードマンやドラゴニュートの形態が特に差は無く魔核の持つ大きさや純度が種族としての価値を高めるらしい。
魔核の大きさだけなら大きい個体のみが優秀となるがそれに純度や属性などの質が加わることで種族としての価値を高めるからこそソウの魔核は特別であり龍族を名乗れるのだそうだ。
『ふーん、とにかく魔核を強化していけば種族としての価値は高まるのか。つまり見た目は一緒に見えるけどハイエルフやハイヒューマンなんかと存在するってことだな。』
『そうね。ハイエルフは居ると思うけどヒューマンはどうなのかしらね?主様達が生きていた時代でも私は見たことは無いわよ。』
『いいんだよ!居ると思った方が夢があるんだから!』
そんなことを話しているとギランの店の前に着いた。
ソウは最初にギランの店に来た時に水を掛けられたのを思いだし恐る恐る扉を開ける。
(まさか普通に入って水をかけられることはないよな…)
ソウは扉を開けて中を覗き込んだがそこには以前見た雑貨や武器などが置いてあるがギランの姿は無い。
恐る恐る中に入るが誰も出て来ない。
「すいませーん!誰か居ませんか?」
返事は無くソウは以前ギランの座っていたカウンターの方に歩いて行くと奥の扉からカンカンカンと金属を叩く音が聞こえてくる。
ソウはその扉をノックしてギランの名前を呼ぶが向こうからの返事はないが金属を叩く音は聞こえてくる。
再度扉を強く叩き大きな声でギランの名前を呼ぶと中から返事が返ってきた。
「何じゃ、用があるなら空いてるから入って来い」
ソウが取っ手に手を掛けて扉を開けると最初に熱風が顔に当たる。
扉の奥は鍛冶場の様になっており中にはギランが年齢を感じさせない勢いでハンマーを振り下ろして鉄を叩いていたがソウの姿を見ると叩くのをやめてソウの元に近づいてくる。
「おー坊主!お前の言っていたスクリュー何とかアレはいいな!今鉄で作れないか作っている所だ」
そう言うとギランはニカッと笑いながらソウに木で出来たスクリューキャップの筒を渡してきた。
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