反省会と防具⑥
食事を終えて部屋に戻り明日の準備をしていると部屋の扉をノックする音が聞こえる。
「はい、はい。」
そう言いながら扉を開けるとそこにはレナが桶を持って立っていた。
「おにぃーにゃん、おけをもってきたよ。」
そう言って桶を抱えながら部屋の中央に入ってくるとレナは服を脱ぎ始める。
なぜこうなったかと言うとそれはパン作りのせいである。
宿で出しているパンがとても人気になっており泊まらずに食事だけ食べにくる人も増えて来たのである。
ダンさんとサナさんはその食事応対に追われ、更には翌日のパンの仕込みもあるなのでレナの食事やら身体を洗うのを手伝っているのである。
最初はパンの仕込みを手伝うことを提案したのだがサナさんがそれだとパン作りを覚えるのが遅くなるからとレナの世話をしてくれと言い出したのだ。
当然ダンさんが猛反対したがそれならダンさんがレナの世話をしなとサナさんに言われサナさんと俺が二人っきりで料理を教えるのも嫌らしく泣く泣くレナの世話を俺にやらせることで合意されたのだ。
この世界に不倫などがあるのか知らないが随分と一途なダンを尊敬した。
ソウは地球で自分の家族が何故上手くいかなかったのかを考えたが思い出すのは会話とも言えない連絡事項の共有ばかりだ。
(俺が自分の考えを言わずに殻に籠ったせいでもあるのかな…)
そんなことを考えているとレナが袖を引いてきた。
「おにぃーちゃん。まだあらわないの?」
その言葉にソウは地球でのことを考えるの辞めてレナを抱き上げて桶の上に立たせる。
そして水魔法を空中に浮かべ、その水を火魔法で温めて丁度良い温度になったらレナの頭からゆっくり流す。
レナは半獣人なので頭に耳がついてるのと大きく揺れる尻尾以外は人間の女の子なのでなるべく身体を見ないように桶の中でうずくまって貰っているがレナは水を流すとダンさん譲りのタレ耳が少しピクピクするのが可愛いらしい。
水をシャワーのようにして流しながらレナの頭を洗っていると急にルビーから話かけられる。
『魔力回路も徐々に太くなってきたのに魔力操作は安定してるわね』
『それは多分、今日の戦いで纏と破を修得しようとして魔力操作を何度もやったお陰だな。』
『そうね。この調子なら次はこの前より大きな魔核が取れてもちゃんと取り込めそうね』
『魔核が大きいと何か問題があったのか?』
『余り大きな魔核だと魔力回路に流れる魔力も多くなるから最初の細い状態だと回路が傷ついてしまうのよ』
『そんな危ないのにいきなり魔核を吸収しろとか言ったのか?』
ソウはルビーの発言に驚いたがルビーは平然と答える。
『あんなサイズの魔核ならいくら取り込んでも大丈夫よ。そうね、今のソウなら拳大の大きさまでは魔核を吸収できるはずよ。』
そんな話をしているとレナがソウに話かける。
「おにぃーちゃん、まだアタマあらうの?」
「あーごめん、ごめん。次は身体を拭くからな。」
そう言ってソウはレナの身体をお湯で濡らした布で拭いてあげる。
レナはソウに身体を拭かれている時は色々とソウに話掛けてくるが尻尾を洗う時だけは堪えきれないのかきゃっきゃと笑いながら尻尾をブンブン振ってしまう。
お陰でソウは毎回尻尾から飛び散る水飛沫を浴びている。
身体を拭き終わるとソウは風魔法でレナの頭や尻尾を乾かしてあげるがそれが気持ち良いのかいつも乾かしてあげてる時にレナは眠ってしまう。
その後は眠ってしまったレナをダンさんとサナさんの元に行きサナさんに引き渡して終了だ。
ちなみにこのレナのお世話によりソウは宿代を少し安くしてもらっている。
そんなことしなくてもいいと言ったのだが労働には対価が必要だと頑なに言われたのでありがたく受け取っている。
「さて、明日はギランさんの所に言って防具をリメイクしてもらうか!久しぶりに何か屋台で買い食いするのもいいかもな。」
そんなことを言いながらソウは自分の部屋に戻りベッドで寝るのであった。
読んでくださりありがとうございます。
活動報告を書こうとするといつもエラーになるのですがスマホからだと出来ないんですかね?
知ってる方いたら教えて下さい。
ブックマークしてくれてるかた良いねをしてくれてる方、本当にありがとうございます。
まだまだ寒いので風邪など引かないように気をつけてくださいね!




