反省会と防具③
試験は6日後で場所はここから東に行った山の中だ。
試験内容は毎回違うとのことだか今回はその山に住み着いた盗賊退治だそうだ。
基本的にCランク試験は人を守る護衛や盗賊や野盗を討伐する試験をするらしい。
それは冒険者として1人前になるというのは人の生死を自分の手で決めるということをしなくてはならないからだ。
護衛の者の命や自分達を襲った盗賊の命、当然その場で死ぬ者も入れば捕まえて引き渡す者達もいる。
自分の判断ミスや油断で護衛や仲間の命を失うこともあるし異世界漫画では捕まえた盗賊は殺されたり、奴隷になってその後は鉱山で死ぬまで働くなどもあった。
(自由に街から街へ行けるようになるんだ……当然自分が野盗に襲われることもあるんだ。その時に自分がどうするか決めるんだからこれは出来ないといけないか……)
ソウはここが小説や漫画ではなく現実だと言うことを改めて感じた。
ラルグの説明が終わりギルドを後にすると宿の部屋に戻り一息着く。
『ふー何か知らない間にドンドン異世界転生のテンプレをしている気がするな』
ソウの言葉にルビーが反応する。
『テンプレって確かソウ達の世界の言葉よね。確か模範解答みたいな意味よね?』
『良く知ってたなルビー!』
ソウはルビーが意味を知ってることに少し驚いた。
ルビーは得意げに鼻を鳴らして答える。
『ふふん、良く黒の愛し子に良く言われたよ♪テンプレ乙ってね♪』
(ルビー……それ馬鹿にされてるぞ……)
ルビーは上機嫌で答えてくれたがソウは思ったが声には出さないようにした。
もしかしたら心を読まれるかもと心配したがルビーの様子が変わることもなかったので少し安心してから話しを戻す。
『話しは戻るけどこのままでいいのかな?』
『テンプレ通りに進んでいるならいいんじゃないの?』
ルビーはソウが何を気にしてるのか分からなかったのでそのままの感想を答える。
『いや確かにそうなんだけど……このままギルドで活躍して行くとやがてはここのギルドマスターや領主の貴族と対面してドンドン身動き取れなくなりそうな気がして……とりあえず早く他の愛し子達も起こしてあげたいしな!』
ソウは良くある異世界転生のお約束を話してから愛し子のことを伝える。
『そんなしがらみが嫌ならCランクになったら国を出ればいいじゃない。それか強くなったら魔の森でも普通に生きられるからそこで国でも創れば?』
ルビーが自信満々に提案してくるがソウは一言返す。
『テンプレ乙……』
ソウの言葉にルビーは少し驚き言葉を返す。
『えっこれもテンプレなの?ソウの世界には何個模範解答があるのよ!?』
『あー最近の流行りで異世界転生モノは結構あるんだよ。チートスキルで冒険者を始めて依頼中に王族を助けて貴族になったり魔物の国を創ったり…悪役令嬢に転生してとかもあったな。』
ソウが異世界転生モノの物語のあらすじを説明するとルビーは少し怒り始めていた。
ソウは恐る恐るルビーに話し掛ける。
『ルビーどうしたんだ?』
『黒と金の愛し子達が良くそんな話をしてたのよ。ふふっ、そう、アイツら探してるふりして休んでたのね……』
ルビーの声は変わらなかったがかなり怒っているのは伝わってきた。
(これは今は触れないでおこう)
『まぁどうするにしてもCランクにならないと国や街の行き来が不便だしランクはあげよるよ。』
『そうね。早く強い魔物から魔核を吸収してアイツらを起こさないとね。ふふふっ』
(黒と金の愛し子は暫く起こさないでいよう。頭の中で喧嘩されたらうるさくてしょうがない。)
とりあえずCランク試験を受けることにしたソウは翌日ギルド専門の武器と防具屋に行こうとしたがその話を夕食の時にダンさんに話すとギランの爺さんの店で揃えるように進められる。
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