訓練11
マーレを吹き飛ばして見事勝利を収めたレイナだったがその代償も大きかった。
魔力は底を付きかけておりマーレに受けたダメージも蓄積していた。
自身の状態を確認していたレイナだが膝の力が抜けたのか少しフラついた。
「最後に受けた頭突きのせいか…」
そう言って額を触ると生暖かい血の感触が手に伝わるのを感じた。
「ふー少し体力の回復をするか…」
そう言って周囲の状況を見渡そうとした瞬間、背後からの気配を感じすぐに前のめりにに倒れ込んで回避しようとしたがダメージの蓄積のせいもあるのだろう一瞬反応が遅れた。
「さて、このままリタイアしますか?それとも無駄に怪我を増やしますか?」
そう問いかけるのはクローティだ。
レイナも抵抗しようとしたが背後に回られて片腕を取られた状態で首筋にはサイの切先を当てられている状態ではどうしようも無くリタイアを宣言した。
場所は変わってルシフとラルグの戦い。
ルシフはラルグの先制攻撃を受けてからラルグの攻撃を片手剣と盾を使い上手くかわしていた。
「これだけの攻撃をすんなりとかわされると自信を無くしますね」
ラルグはそう言いながらも攻撃の手を緩めなかったが古傷による動きの制限での一瞬の隙をつかれルシフに距離を取られてしまう。
「アナタはもう引退した身でしょう?なぜこの場に出るのですか?」
「ちょっとした気まぐれですよ!まぁ引退して訛った身体をたまには運動させないといけませんから」
ルシフの質問に答え距離を詰めようとしたラルグだったがルシフの口から詠唱が聞こえるとすぐにルシフから距離を取る。
「汝の敵を焼き払え!ファイヤーボール」
その言葉と共にバスケットボール大の炎の塊が出現してラルグへと向い襲ってくる
「短縮詠唱による魔法攻撃ですか!流石Bランクですね。」
ラルグはそう言って飛んできたファイヤーボールを避けてルシフに向かい鉄線を放つ。
ルシフは左足首に飛んできた鉄線を避けてから再度ファイヤーボールを放った。
ラルグが再度ファイヤボールを避けると死角から今度はウォーターボールが飛んできておりそれを魔力を通した短剣で切り裂いた。
本来魔法で起こした事象は途中で切り裂こうが叩き割ろうが起こった事象はそのまま周囲に拡散する。
つまりウォーターボールを切り裂けば周囲に水が弾け飛ぶのだがラルグが切ったウォーターボールはそのまま何事もなかったかのように霧散した。
これはラルグの持っている短剣の効果で初級魔法程度の魔法であれば魔力をそのまま吸収出来る代物だからである。
あくまで初級魔法位の魔力を吸収なので魔法の威力が上がれば吸収できない効果はそのまま周囲に影響を及ぼす。
しかし魔法使いにとってはやり難い相手である。
ルシフはソウと同じ魔法剣士ではあるが使えるのは2系統の魔法のみで無尽蔵の魔力があるわけではなく使えるのも中級魔法までだ。
その剣士としての腕と魔法を上手く使い分けることで遠距離と近距離を使い分けパーティを点々としてBランクまではランクを上げたがここからAランクになるには実力が足りない。
そんな中で同じ魔法剣士のソウを見つけ自身より強い魔力と高い身体能力を見て上手く味方につければ自身を一緒に売り込むことでランクを上げられると睨んだのだろう。
だがラルグはそんな考えを見破りソウに対して下手にアドバイス等をされてソウの可能性を狭めることをしたくなかったので自分が出ることでソウに近づけないようにした。
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