訓練⑨
クローティ&ピリオVSセイバーズの戦いが終わった中でもう1つの戦いも終わりを迎えていた。
クラフトVSミレイ&レイナの戦いだ。
クラフトの前衛担当の槍使いブランドが真っ先に動き鋭い一撃を放ったがミレイとレイナはそれを素早く避けて反撃に移った。
ミレイは美しいブロンドの髪をなびかせて弓術士の女のナジャへ向かいレイナは短く切った赤髪を揺らしながら槌を持った男マーレへと距離を詰める。
1つ誤算だったのは既に初老の域に達していると思っていたブランドの戻りが予想以上に早かったことだ。
ミレイはナジャとブランドを1人で相手をすることになるが3対2の状態ではこうなることは必然だったので特に焦りはせずむしろナジャとブランドをマーレの方へ行かないように距離を取る。
レイナはマーレと対峙して双剣を構える。
「剣の舞」
その言葉と共にレイナの魔力が剣に流れるのを感じる。
基本的にこの世界の者は魔力を持って産まれてくるが素質のある者しか魔法は使うことは出来ない。
だがそれは魔力が使えないという訳では無く、魔力を魔法に昇華するイメージや魔力回路、魔力を操る技量が無かったということで鍛錬により魔力を使った攻撃を行える者もいる。
レイナの魔力が持っていた剣へと流し込まれ、剣の周りに風が目に見えるように纏っていく。
風を纏った剣はマーレの槌の攻撃を吸収して受け止めもう片方の剣での攻撃は斬撃を放つことは出来ないが斬撃の距離を伸ばすことでマーレの身体に傷を追わせていく。
マーレは頑丈な身体で攻撃を耐え反撃を狙うが思った以上に隙がなく防戦を強いられていた。
一方でミレイとナジャ&ブランドはナジャ達が押していた。
その理由はナジャが放つアイテム付きの弓矢のせいだ。
元々クラフトのパーティが出来た理由はこのナジャがアイテムを作る為に冒険に出るのをブランドとマーレが護衛をする形で素材集めに付き合ったのが経緯である。
作ったアイテムを使って攻撃するのはナジャの得意とする所だ。
ミレイはナジャの攻撃を 回避しながら、ナジャが放つアイテム付きの弓矢を瞬時に見極め様子を冷静に見つめていた。
ブランドは初老とは思えない機敏な身のこなしでミレイに迫ってくるがミレイはギリギリで攻撃を受け流して距離を取っていた。
だがナジャの弓矢による攻撃の前に徐々にブランドとの距離も縮まりとうとうブランドの槍とミレイのレイピアがぶつかり合う。
「このままじゃ不味いわね」
ミレイはそう言うと自身のレイピアに魔力を流し始める。
「ショックウェーブ」
次の瞬間には会場をキーンと言う高い音が包んだと思うとミレイの横には耳から血を流して倒れているブランドがいた。
ミレイも耳から血を流しているがナジャの方へ向かいフラフラと歩いていく。
ナジャは耳を抑えて蹲っていたがやがてブランドが倒れて居るのを見て急いで立ち上がろうとする。
耳から血を流すミレイが自分へ迫ってくる中で倒れたブランドに声を掛ける。
「ブランド、大丈夫?」
ナジャの心配の声が響くがブランドは倒れたまま返事をしない。
ナジャはブランドの元へ駆け寄ろうとするが自身もフラフラとした足取りとなり上手く前に進めなかった。
しかしブランドを良く見ると呼吸はしているようだったので落ち着きを取り戻すとミレイへと向けて弓矢を放つ。
その弓矢はミレイの方へは向かうがミレイへ当たることはない。
読んで下さりありがとうございます。
戦闘シーンは凄い苦手です。
読みづらかったすいません。




