訓練⑥
クローティの提案に乗ったピリオはソリドの攻撃をハルバードで防ぐとそのままクローティと場所を入れ替わる。
クローティも入れ替わる瞬間、何かでハンドの足をすくっていたがハンドは倒れることなく距離を取った。
ピリオはハルバードの間合いにハンドを入れないように刺突と斬撃を上手く使い距離を保っている。
クローティは入れ替わると同時にソリドの片手剣に両手に持っているサイを絡めて剣を取ろうとしたが横から飛んで来た矢に気づいてソリドから距離を取る。
「やっかいな弓矢ですね。せっかく武器の相性を良くしたのにやはり4対2だと難しいですね……せめてあのバカが居れば良かったのですが……」
そう言いながら両手のサイでソリドの攻撃を弾きながら攻めるチャンスを伺う。
ソリドは自身が攻撃をしながらもクローティの動きに注意を放っていた。
「ピリオって奴は知らないが残虐兄弟はCランクに上がったばかりだが噂通りなら急所をとにかく狙う戦いに特化していると聞く。魔獣の急所でわからない部分があれば徹底的に討伐と解体を繰り返し急所を極めていく。さすがに人体解剖はしてないと聞くが兄弟で自分達の急所の研究をしてるとも聞くからな……とにかく急所をガードしながら攻撃を……」
ソリドはクローティの事を考えながらもサイの動きを目で追っていた。
それは彼が恐らく几帳面な性格でパーティでも情報収集に長けた人物だからこそ情報のないピリオから情報があるクローティに変わったことで出来た隙だろう。
クローティからの急所攻撃パターンを予測しようと必要以上に防御に回っていたのも不味かった。
クローティの手からサイが離れ1つはソリドの後ろの空中に投げられた。
もう1つはソリドの足元に飛んで来ている。
「恐らく空中は誘導で足元で動きを止め兄のように拳で急所を狙ってくるのか……」
ソリドは足元のサイを避けるので一瞬動きが止まりすぐにクローティからの拳の攻撃に備える。
しかしクローティはそのままソリドを追い越したので慌てて後ろを向こうとした時にはクローティに背後を取られて首元にサイを押し付けられていた。
「くそ、いつのまに武器を拾ったんだ…」
そう思い足元の武器を見るがまだ足元にあった。
「ではあの武器はどうやって?何本も持っているなら最初に投げておけばハンドから多少距離を取れていたはず…」
ソリドが疑問に思っていると首元のサイの感触が2つに増えていた。
足元のサイを見るとそれは無くなっており恐らく武器を手元に戻す方法があるのかと思いながら降参を宣言して舞台から離れていくのであった。
どこの誰かは存じませんが誤字報告ありがとうございます!
初めて誤字報告貰えたことに喜んでしまいました!
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