14 何で、僕がここに居るのか
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――何で、僕がここに居るのか
夏休みに
「音楽室で僕はカマガエルに劇で必要な発生の練習をしてもらった後、君より先に音楽室を出て、此処で劇の練習をしていたんだ。
僕は学校以外にも所属している団体があってね。だから夏休みにこうした格好で練習できるところ探しても、中々見つからない。そうなるとやっぱり練習できる場所は学校しかなくてね。それに夏休みは学校に誰も居ないだろう?だから練習するにはうってつけでさ。
それに此処は風が吹いて涼しいだろう?だから夏の練習にはこの渡り廊下はもってこいなのさ」
(――ほんまか?)
怪訝な眼差しを真帆が加藤に向ける。加藤は真帆の心理のことなんぞ露知らず、揺れる風車をカタカタ鳴らして真帆を見て、指を一つ折った。
「じゃぁ、次で最後だよね」
言うや真帆が手で加藤を制する。
「今の説明、確かに辻褄はあうんやけど、ちょっとさ…」
「えっ何?」
「あんたさ…、それほんまなん?」
「…えっ、、どういう事?」
加藤がきょとんとしている。
「いや、ほらぁ、、…まぁ、、なんというの…かなぁ…そのね、、まぁ、、色々あるでしょう?何というか、、好きとか、、ファンとか」
真帆がしどろもどろになって言うのを加藤は理解する風も無く、ずけりと言った。
「良くわかんないけど、次、最後だよ」
加藤が指を折った。




