命の平等【詩】
スンとおしだまった雛鳥が
親鳥が帰ってくると見るや
ぴよぴよ やかましく
あんぐり口を開けて
喰らう虫けらの命は
みんなおんなじ
我が家の七歳児と六歳児が
「いただきます」と声をそろえて
ぱくつく鶏も豚も牛も魚も
みんなおんなじ
なら 夜のニュースで見たあの子も
みんなおんなじ?
承知しております
おんなじ おんなじ
でも おんなじだと心情面で認めたら
あんまりにも悲しすぎるから
石灰で白線を引き
自分の心を守ってる
そんな私は
おとな でしょうか
2022年9月13日制作。