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なぜか俺だけモテない異世界転生記。  作者: 一ノ瀬 遊
第二部、聖剣編
80/205

80、決勝戦前夜の食事会



「試合終了!!勝者コウ・タカサキ選手!!

決勝進出はコウ選手です!!」


オォォーー!!


「ナイスファイトだ。ボロック!!」


俺はボロックに手を差し伸べる。

その手を握り返し、


「まだ、本気じゃなかったクセに...。コウは食えない奴だな。」


「アハハ...。でも最後の攻撃は本気でヤバかったぞ!まともに喰らってたらさすがにな...。」


「そうか。なら良かった。」


俺たちの戦いに観客は大いに盛り上がり称賛の声も上がっていた。


「ボロック話があるんだけど、次の決勝終わったら一緒に来てくれないか?」


「あぁ...。良いけど、どこに?」


「それは内緒だ。」


俺達は控え室に戻るとなぜかカマエルの姿が

無かった。

ヘンリーだけが闘技場に行く。

そして、ヘンリーはリングアナウンサーに手紙を渡した。


「ほ、本日の最後試合ですが....カマエル選手棄権の為、ヘンリー王子決勝進出です!!」


なんだそれ!!

金返せぇぇ!!

権力の乱用だろ!

クロノス様の勇姿が...!!


会場はトンでもないブーイングの嵐となった!!


「会場に物は投げないで下さい!

本日の試合は以上になります。明日の正午から決勝戦となりますので、皆様また明日...いて!

だから物は投げるなっての!!」


リングアナウンサーは一目散に退散していく。

闘技場の中に居るヘンリーに物をみんな投げていくがヘンリーは平然とした顔で控え室まで歩いてきた。

そして、何事もなくどこかに消えて行った。



「ヘンリー王子は大丈夫なのだろうか...?」


「ボロック...心配なのは分かるが今ヘンリーに近づくのは危険だ。

何をされるか分からない。

明日全て決着が着くから!」


俺はそう言いボロックをなだめる。

落ち着いたところで俺達も外に出る。


ヴォイスに念話で、


アルト達はどうだ...?


(もう少し掛かるみたい先に昨日のレストラン行ってて欲しいって。)


わかった...。今日はゲストも居るからな!


(ゲスト!?ま、まさか...)


男だよ!何故すぐ女に結びつける...?


(だって、ミア様がだらしないって言ってたし...。)


安心してくれ。何故だかこの世界では俺はモテないから...。


(そうですね!!マスターはモテないので安心です!)


なんだそれ...?

まぁ、いいや。取り合えず待ち合わせは噴水前で良いか?


(はい!私もラテを連れて待ってますね!)


俺はヴォイスとの念話を切って、


「これからご飯食べに行くぞ!」


「お、おぉ...。それでどこに?」


「一緒に来ればわかるって!」


俺とボロックは噴水前まで歩いていると、ヴォイスとラテが居た。


「マスター!待ってましたよ!」


「コウ!アンタいい働きしたわ!これ10年位は贅沢三昧出来るわ!はい!このお金はリーダーであるコウに渡すね。」


俺はラテから大きな袋を11個受け取った。

中身を見ると一袋に金貨が2000枚位入ってた。

それを10個って金貨2万枚...って現実では2億ほどになっている...。

色の違う袋があるな...。


「その色が違う袋は白金貨だから!」


「はっ!?マジで!?」


「マジで!!白金貨なんて普段使えないから金貨にしてもらったの。」


「これはとんでもの額だな...。」


「今日は美味しいものいっぱい頼んでも良いでしょ!?」


「あぁ...。」


「やったね!ヴォイス!」


「はい!やりました!!何食べようかな?今から楽しみです!」


まぁ、明日の決戦の前の休憩としては、モチベーションが上がって良いのかな...。

それにしても、総額22億円ほどって...

金銭感覚なくなりそうだよ...


「マスター、こちらの方は?」


「あぁ、紹介するよ。

騎士団所属のボロックだ。控え室で仲良くなってな!」


「あぁ!準決勝でコウと戦った人。

めちゃめちゃ強かったよね!」


「一緒にご飯食べようって俺が誘ったんだ。」


「私はボロックです。宜しくお願いします!」


「私はヴォイス。よろしくです。」


「私はラテ。宜しくね!」


「よし、自己紹介も終わったしご飯食べに行くか!!」


「「はぁい!!」」


ヴォイスとラテが同時に返事をした。

2人もすごく仲良くなった見たいで俺は嬉しくなった。


そして、俺たちはレストランに向かった。


「コウ...。私が行っても良いのか?何か場違いな気がするが...。」


「大丈夫だって。そんなのいちいち気にするなよ!

ほら、行こうぜ!!」


「あぁ...。」


俺たちはレストランに着いて個室に案内された。

メニューはラテとヴォイスが決めて、次々と料理が運ばれてくる。


そろそろか...。


「お待たせー!!遅くなってごめ...。」


遅れてやって来た。アルトがボロックを見て驚いてた。


「あ、あ、アルト様...。お元気そうで...。」


ボロックはアルトを見て泣いていた。

相当、会いたかったのだろう...。

すると、アルトも泣いた。


「ボロック...。元気そうで良かったよ。」


2人は抱き合って泣いた。


リアとラテは驚いていた。

ヴォイスには言っていたから、してやったり見たいな顔をしている。


お互い会いたかったんだろうな...。

俺も男泣きにもらい泣きしてしまった。

嫌だね...歳を取ると涙もろくて...

前世では38歳、今世で15歳合わせると53年も生きてるんだもん。

涙もろくなるわ...。


「あえて良かったな。みんなご飯食べよう。」


俺たちは美味しい料理に舌鼓をした。

その間アルトとボロックは会えない時間を埋めるように今まであったことを話していた。

和気あいあいと食事会は終わった。


「さてと、食事会も終わったからこれから明日の会議を始める。」


みんな真剣な顔に切り替わって俺に耳を傾けてた。

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