エリザベス号よ 永遠に(前編)
次の日、時田は普段通りチョコ掛けをしていると、エリザベス号のコントロールルームで事件が起こった。時田達は何も知らず、チョコレートをひたすら製造していた。
一 コントロールルーム 一
艦長・ペリー「オイ、ユッキーナ、コノハカリニノレ。」
ペリーは、梱包用荷物を1tまで計れる巨大な計りを用意していた。
ユッキーナが、恐る恐る計りに乗ると、315Kとデジタルで表示された。
艦長・ペリー「ナ、オマエ、315キロモアルノカ?アリエネエ、ソンナヤツガ、コノエリザベスニノッテイイワケガネエ!!シャサツダ!!」
女戦闘員の可愛い金髪の長い髪のサキが、割って入った。
サキ「艦長、待って下さい。ユッキーナは身長2・5メートル程ありますし、そのぐらいの体重が妥当だと。」
艦長・ペリー「ダトウダト?コイツノコノタイケイヲミロ!!アキラカニリキシダ、フトリスギダ、コイツハシケイダ、シャサツダ、サキ、ソコヲドケ!!」
サキは、ペリーの前に立ち塞がっていた。
ユキナ「サキ、どいて。私はもういいの。」
サキ「ユキナ、何を言ってるの!!こんなのおかしいわ!!」
サキが叫んだ瞬間、ユキナはサキを横に吹っ飛ばし、艦長・ペリーに強烈な張り手を喰らわした。サキは、壁に頭をぶつけて死亡した。ペリーもユキナの張り手をモロ喰らい、首の骨が折れて死亡した。
ユキナ「どうしよう・・・・。」
戦闘員の男が副艦長の勝と桂を呼んで来た。コントロールルームにいた戦闘員達は、ことの成り行きを説明した。
勝「とりあえず、グリーゼ832cにチョコを搬送して、そこにペリー艦長とサキの遺体を埋めよう、ユキナの処分はそれからだ!!」
戦闘員の男「大変です、兵藤がタックルをしてきました。すでに、7隻のエリザベスがやられました!!」
桂「なに、映像を映せ!!」
コントロールルームの巨大な画面の映像を見ると、7隻のエリザベス号がことごとく崩壊して、船体が真っ二つに別れていた。
勝「なんてことだ!!兵藤のタックルは、超鋼鉄で覆われたエリザベスの防御力を上回るのか!!」
戦闘員の男「いきなり艦底側から、兵藤のタックルを喰らったみたいです。戦闘能力的には、エリザベスと兵藤艦は互角ぐらいだと思いますが、弱冠、小型の兵藤艦の方が、スピードが速いかと。」
桂「ワープだ、速くワープしろ!!ユッキーナ、ワープ航路を検索だ!!」
しかし、ユキナはワープ航路を検索しようとはしなかった。それどころか、副艦長の勝と桂を張り手で吹っ飛ばして、ペリー艦長と同じように首の骨を折って殺した。
戦闘員の男「ユッキーナ、何をしてるんだ!!」
ユキナは、今度は腰につけている光線銃で、ことごとくコントロールルームにいる戦闘員達を撃ち殺した。そして、コントロールルームには、ユキナ1人だけとなった。ユキナは、コントロールルームを施錠し、トルストイ・兵藤にテレビ電話で通信した。
ユキナ「兵藤、私を雇って。」
トルストイ・兵藤がモニター画面に映った。ハーフの兵藤は、ハゲて太っており、銀縁眼鏡をかけていた。
トルストイ・兵藤「いいだろう、その言葉を待っていたよ、ユキナ。こちらが呼びかけて求人を募集しても、誰も応募して来ないから、ついつい腹いせにエリザベスを破壊してしまった、許せ。」
ユキナ「エリザベスをそちらに近づけるわ。」
ユキナは、エリザベス号を兵藤艦の方に近づけた。




