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チョコっとシップ エリザベス号  作者: 明日こそはシンデレラ
9/10

エリザベス号よ 永遠に(前編)

次の日、時田は普段通りチョコ掛けをしていると、エリザベス号のコントロールルームで事件が起こった。時田達は何も知らず、チョコレートをひたすら製造していた。



     一 コントロールルーム 一




艦長・ペリー「オイ、ユッキーナ、コノハカリニノレ。」


ペリーは、梱包用荷物を1tまで計れる巨大な計りを用意していた。

ユッキーナが、恐る恐る計りに乗ると、315Kとデジタルで表示された。


艦長・ペリー「ナ、オマエ、315キロモアルノカ?アリエネエ、ソンナヤツガ、コノエリザベスニノッテイイワケガネエ!!シャサツダ!!」


女戦闘員の可愛い金髪の長い髪のサキが、割って入った。


サキ「艦長、待って下さい。ユッキーナは身長2・5メートル程ありますし、そのぐらいの体重が妥当だと。」


艦長・ペリー「ダトウダト?コイツノコノタイケイヲミロ!!アキラカニリキシダ、フトリスギダ、コイツハシケイダ、シャサツダ、サキ、ソコヲドケ!!」


サキは、ペリーの前に立ち塞がっていた。


ユキナ「サキ、どいて。私はもういいの。」


サキ「ユキナ、何を言ってるの!!こんなのおかしいわ!!」


サキが叫んだ瞬間、ユキナはサキを横に吹っ飛ばし、艦長・ペリーに強烈な張り手を喰らわした。サキは、壁に頭をぶつけて死亡した。ペリーもユキナの張り手をモロ喰らい、首の骨が折れて死亡した。


ユキナ「どうしよう・・・・。」


戦闘員の男が副艦長の勝と桂を呼んで来た。コントロールルームにいた戦闘員達は、ことの成り行きを説明した。


勝「とりあえず、グリーゼ832cにチョコを搬送して、そこにペリー艦長とサキの遺体を埋めよう、ユキナの処分はそれからだ!!」


戦闘員の男「大変です、兵藤がタックルをしてきました。すでに、7隻のエリザベスがやられました!!」


桂「なに、映像を映せ!!」


コントロールルームの巨大な画面の映像を見ると、7隻のエリザベス号がことごとく崩壊して、船体が真っ二つに別れていた。


勝「なんてことだ!!兵藤のタックルは、超鋼鉄で覆われたエリザベスの防御力を上回るのか!!」


戦闘員の男「いきなり艦底側から、兵藤のタックルを喰らったみたいです。戦闘能力的には、エリザベスと兵藤艦は互角ぐらいだと思いますが、弱冠、小型の兵藤艦の方が、スピードが速いかと。」


桂「ワープだ、速くワープしろ!!ユッキーナ、ワープ航路を検索だ!!」


しかし、ユキナはワープ航路を検索しようとはしなかった。それどころか、副艦長の勝と桂を張り手で吹っ飛ばして、ペリー艦長と同じように首の骨を折って殺した。


戦闘員の男「ユッキーナ、何をしてるんだ!!」


ユキナは、今度は腰につけている光線銃で、ことごとくコントロールルームにいる戦闘員達を撃ち殺した。そして、コントロールルームには、ユキナ1人だけとなった。ユキナは、コントロールルームを施錠し、トルストイ・兵藤にテレビ電話で通信した。


ユキナ「兵藤、私を雇って。」


トルストイ・兵藤がモニター画面に映った。ハーフの兵藤は、ハゲて太っており、銀縁眼鏡をかけていた。


トルストイ・兵藤「いいだろう、その言葉を待っていたよ、ユキナ。こちらが呼びかけて求人を募集しても、誰も応募して来ないから、ついつい腹いせにエリザベスを破壊してしまった、許せ。」


ユキナ「エリザベスをそちらに近づけるわ。」


ユキナは、エリザベス号を兵藤艦の方に近づけた。

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