エリザベス グリーゼ876bへ(後編)
藤田「時田さん、すいませんが配送の方にちょっと行って来て下さい。終わったら、またここに戻って、チョコ掛けの続きをお願いします。」
時田「はい、分かりました。」
時田は、白い作業着を脱いでエリザベス号の底部に行き、6人乗りの積載車に戦闘員や社員と一緒に乗って、チョコの配送に出て行った。10分ほど走ると広場があり、積載車がそこに停止し、みんなが降りたので、時田も降りた。4台ほどの積載車がすでに停車して、20人ぐらいの地球人が降りていた。その中に、肥えた女のユッキーナがいた。体が木で、髪の毛が茶色、顔が2つある四つ足の生物が30人ほど集められ、それを囲むように、体が木で髪の毛が緑、顔が2つある四つ足の生物が、倍の60人ほどいた。緑の髪の方が、時田達にここにチョコを置くようにと指示をしてきたので、時田達は、かなりの数のチョコレートを置いた。そのチョコを茶色の髪の方が食べると、燃え始めた。
「ウオオオオオ!!」
茶色の髪の方は、次々と絶叫をあげて燃え、あっという間に灰になって次々と死んでいった。チョコを食べるのを拒否して、逃げようとした奴らもいたが、緑の髪の方の奴らに囲まれて、ボコボコに殴打され、無理やりチョコを食べさせられて燃え始めた。また、ユッキーナが逃げようとした茶色の髪の一人に、強烈な張り手を食らわし、ボキッと鯖折りをして殺した。
時田(ユッキーナ恐いわ。)
時田は、並んで見ている隣の戦闘員の男に訊ねた。
時田「これは何をしてるんですか?」
戦闘員の男「ああ、この星では100歳になると、チョコを食べて死ななければならないんだ。ここの宇宙人は長寿で、1000年以上生きる奴もいるため、年寄りの人口ばかりが増える。で、そういうことになったらしい。」
時田「地球人でよかったです。」
戦闘員の男「まったくだ。ユッキーナに鯖折りされて死ぬなんて、絶対に嫌だし。」
時田「はい、ユッキーナとチョコなら、チョコを食べて死にます。」
戦闘員の男「確かに。」
茶色の髪の方の年寄り達が、全員死んで灰になったのを確認し終わると、緑の方の生物達はどこかへと去って行った。
戦闘員達が、小さなナイロン袋と軍手を配り始めた。
ユキナ「じゃあ、みんな、灰の中から種を取り出して!!」
地球人達は軍手をはめて、灰の山の中を探り、小さな黄金の種を見つけては、ナイロン袋に入れた。時田も、とりあえず何粒か黄金の種を見つけてナイロン袋に入れた。時田は、再びさっきの戦闘員の男に訊ねた。
時田「この種は何ですか?」
戦闘員の男「これは、砂金みたいなもんだ。」
しばらくの間、黄金の種を集め、ユッキーナが種の入ったナイロン袋を回収した。そして、時田達は積載車に乗り、エリザベス号へと帰って行った。




