表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Blue sky  作者: 霧夜 紅夢
1/1

1話:風に吹かれて

とりあえず第一号の作品です。


お暇潰し程度に読んでください。

あぁ最悪な授業も終わり!

最っ高の昼休み


教室を飛び出した勢いで一気に屋上への階段を駆け上る


屋上のフェンスに掴まって

「勉強なんて大っ嫌い!」

こう叫ぶのが最高なんだ



Blue sky



「おーぃ!空ーっ弁当忘れてんぞー!」

「あ…ごめん」

僕の名前は雲楽 空

高校一年生

「たく、お前はいつもいつも…」

僕のお弁当を持ってきてくれたのは水季 春音

同じく高校一年生で幼稚園の頃から幼馴染みで男勝りな女の子。

学校では黒か茶髪(焦げ茶に近い)じゃないといけないのに金髪でそれも地毛。

それでいつも2、3年生から目をつけられる始末。(でも喧嘩は強いから負けないけど)

***


お昼ご飯も食べ終わり、春音はそそくさと教室へ帰ってしまった。

今屋上には僕一人。

緑色のフェンスの前に目をつぶって立っている。


風が耳をビッと横切る。


それと同時に両手を広げ、真っ青て雲一つない空を壮快に飛ぶ白い鳥を思い浮かべる。

青い空にも染まらない真っ白な鳥を。


「風よ…。風よ風よ風よ!」

大きく息を吸い込んで、一気に叫ぶ。


別にゲームみたいに魔法とかが使える訳じゃないけど、何か魔法が使えたら…

なんて考えてる最中に今までとは比べものにならない位の風。

突然の突風に堪えきれなくなって、体が宙に浮いた。

「あっ…」

もうそう思った時にはフェンスの外に投げ出されていた。

急に止む風。

外に放り投げ出された僕の体。

鳥のように翼がある訳でもなければ、宙に浮けるような技もないから、当然重力に負けて落ちるだけ。


「ぅああぁああぁぁあ!」

(誰か助けて!怖いよ!死んじゃう!)


そんなこと考えてても、助けに来てくれる人はいない。

しかも地面まであとわずか。(もうだめだ…!)



ドサッ



「…!」

(あぁもう僕は死んじゃったんだ…)


でも、体中に痛みなんてものはない。

うっすらと目を開けて自分の体を見てみる。

「…あ…れ?」

(死んでない…?僕生きてる!?)

でもなんか、左腕が変な方向に曲がってる気が…

「でもよかったー!生きてるー!」


なんて喜んだのもつかの間。

僕は目の前の光景に唖然とした。


一面に広がる花畑。

色々な花が咲く、言わば皆が良く言っていた三途の川がない天国図。

川がない所をみると、一応天国ではなさそうだ。

これで少しあんし…

「人間だー!」

(はい?)


恐る恐る後ろを見てみると、そこには一人の少女が…

「おいてめぇ!ににに人間だろ!なんで人間がこんな所にいるんだよ!」


(こっちが聞きたいよ…)


とりあえず深呼吸して冷静に聞いてみる。

「君は…誰?というよりここはどこなんですか?」

「…。わ…私はリールって名前。本名はフレンゼント=リフェール=ミラッサ

ここは風の町“ウィンドタウン”って言うんだ」


「へぇ…“ウィンドタウン”か…」

「…お前人に名前言わせといて自分は自己紹介無しですか?」

「あ…ごめんなさい

僕の名前は雲楽 空って言います

君の言う人間だよ」

「ソラ…ふぅん、いい名前じゃん

気に入った!」

「…はい?」

「気に入ったから私の家に泊まらせてあげるよ

どうせその左腕の手当てもあるしねっ」

「はぁ…そうですか…」

訳が分からなくて苦笑いばかりの僕を余所に、どんどん話を進めて行くリール。

(もうどうしたらいいんだ…)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ