表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

記念日シリーズ

春分の日

作者: 尚文産商堂

「いよいよ3年生だね」

元気に言っているのは、今は高校2年生の井野嶽桜(いのだけさくら)だ。

テレビのニュースでは、桜の便りが聞こえ始めている。

「いつの間にやら、17かぁ」

「今年中には18になるけどね」

双子の弟の幌の独り言にも、桜は答える。

「この1年、どうだった」

「そりゃ、楽しかったわよ」

桜が幌に言った。

「何と言っても、文化祭が楽しかったわね」

「ありゃ、俺が一番頑張ったからだろ」

「確かに、幌のご飯が一番人気じゃなかった?」

「そ。そして、模擬店で1位を取ったんだし」

「幌が相手じゃ、敵わないよ」

桜が幌に笑いながら答えた。

外は、まさに芽吹きの時。

清らかな風が、庭を吹き抜けていくのが、幌の目には映ったような気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ