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「サキちゃん可愛いね。」
「サキちゃんは何が食べたい?」
「サキちゃんはどんな人が好みなの?」
「もっとお金が欲しい?」
「いくらでもあげるよ。」
「サキちゃんが僕のものになってくれるなら。」
「ね、サキちゃん。僕達は愛し合っているよね?」
「そんなに怖がらないでよ、愛しているよ。」
「金しか見てないなんて最初から分かっているよ。」
「僕から金を取れば何も残らない。」
「金さえ持っていれば君達みたいな女は目を輝かせながら近寄ってくる。」
「反吐が出るよ。」
「金を払え?あぁ、はい、これね。」
「少ない?笑わせるなよこの売春女。」
「お前がこの額を普通に稼ごうと思ったら何日かかるのか考えてみろ。」
「サキちゃん。」
「仕事っていうのはリスクが付き物なんだよ。」
「ねえ、サキちゃん。」
「明日は誰と会うの?何人と会うの?」
「ねえ、サキちゃん。」
「今まで何人の男に抱かれてきたの?」
「ねえ、サキちゃん。」
「最近のキミは前より派手になったね。
僕からの小遣いだけじゃそこまで買い揃えられないよね。」
「ねえ、サキちゃん。」
「僕は、本当に愛しているんだよ。」
「ねえ、サキちゃん。」
「サキちゃんサキちゃんサキちゃんサキちゃんサキちゃんサキちゃんサキちゃん」
「もうキミが他の男に触れられるなんて考えたくない。」
「キミが他の男に笑いかけている所なんて想像しただけで吐きそうだ。」
「キミが僕にくれた言葉を軽々と他の男にも言っていると思うと、悲しいよ。」
「サキちゃん。」
「もう僕だけ見ていてよ。」
「サキちゃん。」
「サキちゃんも本当は僕の事が一番好きで愛しているんだよね。」
「もう大丈夫だよ。サキちゃん。安心して。」
「これからはずっと僕と一緒にいよう。」
「ね、サキちゃん。」
「苦しかったね。」
「もう解放してあげるからね。これからは僕と二人で幸せに暮らそうね。」
「サキちゃんも本当は他の男となんて食事したくなかったよね。抱かれるなんて嫌だったよね。」
「ごめんね、怒っちゃって。」
「でも分かって欲しいんだ。
それほどまでにキミを愛しているという事を。」
「サキちゃん、大丈夫だよ。」
「サキちゃん、今日を記念日にしようと思って前から用意していたんだ。」
「はい、これ。僕がつけてあげるね。」
「どう?綺麗でしょ?
サキちゃんも見てよ、左薬指に輝くこの指輪を。」
「ねえ、照れているの?」
「そんなサキちゃんも可愛いね。」
「ほら、僕もつけたよ。婚約指輪だよ。」
「前にね、サキちゃんに指輪を買ってあげたでしょ。」
「その時にね、サイズを覚えたんだよ。」
「良かった、ピッタリで。」
「ねえ、サキちゃん。」
「一人でいかせてしまってごめんね。」
「サキちゃん。」
「一人でいるのが寂しくて泣いている?」
「サキちゃん。」
「大丈夫だよ、僕もすぐに行くからね。」
「向こうで二人だけの結婚式を挙げようね。」
「愛しているよ。」
「僕だけの咲笑。」




