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第2話 突然ですが、魔法が使えなくなります

 今から数十年前、とある神託よってその戦争は始まった。


 すなわち、


「突然ですが、魔族と人間で戦争して勝った方の願いを何でも叶えます」


 との神のお告げである。


 長年の間 対立・緊張関係にあった魔族と人間は、その神託を皮切りに本格的な大戦へと突入した。



 ──そして時は流れ現在、神歴522年。


 その日、ウォルラント王国の大教会に久しぶりの神託があった。


 (いわ)く、


「突然ですが、宮廷魔術師ユン・ユニフォードはただいまをもって魔法が使えなくなります」


 その場にいた聖職者は狼狽した。


 王国でも随一の魔法使いであるユニフォードの魔法が封じられては、魔王軍との戦争で国王軍にとって損失が大きいからだ。


 とまどう彼らに、神はこう説明した。


「魔族と人類が同じくらいの実力になるように世界を作りました。しかしどういうわけか、最近になって人類が魔王軍に対し圧倒的有利に戦いを進めている。接戦の末にどちらかが勝つのなら面白いが、今のままではつまらない。そこで、人類側の実力者の1人、ユン=ユニフォードの魔法を封じることにしました。もしユニフォードの魔法を元に戻して欲しければ、魔王軍を倒したあとに言え」


 と。


 それはつまり、ユン・ユニフォードは今後魔王軍との戦争で一切魔法を使えないということを意味した。


 そしてそれはすなわち、ユニフォードが今後魔王軍との戦争で|役に立つことは絶対にない《・・・・・・・・・・・・》ということになる。



 これを受け、その日中に上級貴族と上位聖職者が集まり、ユニフォードの扱いと今後の戦争の方針について緊急で議論がなされた。


 魔法を使えない宮廷魔術師のために莫大な予算を割く余裕は今や王国にない。


 そして魔法の才能があるのをいいことに王宮で贅沢三昧、威張り散らかしていたユニフォードは周囲から最高に嫌われていた。



 ──結果、宮廷魔術師ユン・ユニフォードを即刻解雇とし、王宮から追放することが決定した。

読んでいただき本当にありがとうございます!


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