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幼稚園児は怖い!?

こんばんわでちゅ。


ナビゲーターのまどかはたちでちゅ。


……ってこんなことやってられるかぁっ!


コホン、改めまして、ナビゲーターの朝丘まどかです。


今日のお題は園児の迷言集?


なんかまとめて、ショートでお送りします……だって。



案件1 レスキュー隊員さん、いつもありがとう。


まどか幼稚園の消防署見学の日、私はその様子を撮影に行ったんだけど……。


「みんなぁ。今日は街を守ってくれる消防署に行きますよぉ。」


「わーい。」


そして消防署にて……。


「えー、最初にお伝えしておきますが、緊急出動がないとは限りません。その時は、見学をいったん中止して、出動しますので。」


 お決まりの言葉を消防士さんが告げる。


「どこかで火事起きないかなぁ。」


……いや、それ言っちゃダメなやつ。


・・・・・・・


案件2 消防士さんの悲哀


「私達消防士は、このような装備で出動するんです。」


消防士さんが装備の説明をしている。


男の子たちは目をキラキラさせてうれしそうね。


「じゃぁ、順番に来て貰いましょうか。」


子供たちが我先にと群がり、それを捌きながら手際よく着せていく消防士さん。


どことなく嬉しそうだったその顔色が変わったのは、次の女の子を着せている時だった。


「あとはヘルメットを……。」


「それ、いやっ。」


「何で?」


「だって臭そうだもん。」


……いや、正直に言えばいいってものじゃ……。


先生、事実は時として人を傷つけるってこと教えてあげて。



案件3 救急車出動です!


『事故発生!事故発生!……』


所内に緊急を告げるアナウンスが流れる。


「先生、すみません。救急車を動かしますので、子供たちをお願いします。」


若い職員はそう言って、所内に向かって駆け出す。


そして、待つ間もなく救急車が緊急発進していくのを、子供たちが真剣な目で見守っている。


子どもたちにとって……いや、大人でも、実際に現場に出ていく場面に遭遇することなんて、めったにお目にかかれない機会だし、子供たちは貴重な経験が出来たことだろう。


「みんな、事故があってよかったね。」


……先生、それも言っちゃダメなやつ。せめて言葉を選ぼうよ。



案件4 恋のライバル!?


今日は幼稚園のアルバム用の撮影。


子供たちに懐かれるのはいいけど、あまりまとわりつかれても困る。


今も目の前に女の子がポーズを決めて、写真を撮ってとせがんでくるが、この子ばっかり撮っているわけにもいかない。


俺は適当にシャッターを切ってから、みんなのところに行って遊ぶように諭す。


その子は少しだけぐずった後、ギュッと抱き着いてから、みんながいる方へかけていった。


これで一安心、とほっと一息。その瞬間、背後から衝撃が!


男の子のタックルをまともに受けてしまった。


「おいおい、危ないぞ。」


俺はそう声をかけるが、3人ぐらいの男の子が入れ代わり立ち代わり体当たりをしてくる。


その攻撃は先生が呼ぶまで続けられた。


男の子たちが立ち去り際に一言。


「調子に乗ってんじゃねぇぞ。」


「美紀ちゃん狙ってるんだろ。」


「このロリコン!」


……誰だこんな言葉教えたやつ。保護者出てこいっ!



案件5 お巡りさん、この人ですっ!


今日は幼稚園のお泊り保育の日。


いつもと違って夜遅くまでみんなと騒げるので、子供たちのテンションも爆上がり中!


ご飯を食べて、キャンプファイアーをして、子供たちは大満足。


そして今は入浴タイム。


この時間は園側から撮影を禁止されている。まぁ、最近は色々うるさいからな。


俺はこの空いた時間を使って写真のチェック。いらない写真は今のうちに削除しておくと、あとの処理が楽なのだ。……間違って消さないように気を付ける必要もあるけどな。


「おにぃさーーん!」


そんな俺のもとに駆けてくる女の子。


……それはいいのだが、お風呂から出てそのままのようで全裸だ。


「美紀ちゃんっ!服着ないと恥ずかしいでしょっ!」


着替えを持った先生が後から追いかけてくる。


「ほら、カメラマンさんに見られちゃうでしょ!」


……いや、見ないから。子供に興味ないから。


「いいもん、見られたらけーさつに通報していいってママが言ってたもん。」


……おぃ、母親、出てこいやっ!


……っていうか、マジに通報は勘弁してください。



案件6 金の仏様と……


今日はまどか幼稚園の落ち葉広い。


紅葉も真っ赤で、秋めいてきたよねぇ。


子供たちも走り回って、地面に落ちている紅葉を拾ってるの。


そんな一生懸命な姿を、私は、カシャカシャと写していく。


「せんせーい、あれなぁにぃ?」


園児の一人が、道の奥にそびえたつ金色の銅像を指さす。


「あ、あれは金の……神様だよ。」


先生が言葉に詰まるのも無理はない。


この先には小さな神社があるのだけど、そこに祭られているのは仏さまという、ちょっと変わった場所なの。


だから、あの金の像も、本当は仏さまっていうべきなんだけど……。


「よし、みんなで行ってみようか。」


先生が誤魔化すように園児たちを誘導する。


「せんせーい。ここは何の神様なの?」


子供たちが先生に質問を投げかける。


下手に神様、なんていうから……。


「そんなの決まってるだろ?金色の神様だからお(かね)の神様だよっ!」


先生がどうこたえようか迷っている間に、男の子が知ったかぶりで答える。


って言うかお金の神様って……。


「あ、ほら、みんな鯉さんがいるよ。」


その話題をつづけるのはよくないと思ったのか、先生が池の方を指さす。


そこには大きな錦鯉が多数泳いでいる。


「あ、金色の鯉だぁ。」


奥の方から黄色というよりは金色に近い体色の大きなコイが泳いでやってくる。


それを見た園児たちはいっせいに手を合わせて拝みだす。


「「「「「「お金がもうかりますように!」」」」」」


……えっと、この子たちの将来、大丈夫……だよね?



はぁ……一気に紹介しましたがいかがでしたか?


子供達って、時々とんでもないことをするから、目が離せないですよね。


というか、接する大人の態度が一番大事だってことを、いつも思い知らされるんですよね。


ほんと、子供って怖いわぁ~。


まだまだあるけど、今日はこの辺りで……。


っと、いつものお約束。


『このお話はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。登場する団体名・人物名はすべて架空の物です。』


フィクションですからね~。

『このお話はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。登場する団体名・人物名はすべて架空の物です。』


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