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2022夏 第九話 雪解けの時
第九話です。
桜の下にはよく人が埋まっていると聞く。未だに僕はその意味が分からなかった。
だから、”それ”を見つけた時には興奮した。
あぁ、これが。
そこには数年前に行方不明となっている妹だった。埋まっていたのか。
でも、なぜこんなところに。だが、疑問はすぐに晴れた。
『わたし、生まれ変わったら、花になりたい』
そうか。だから、それを誰かが叶えてくれたのか。
それでは僕は申し訳ないことをした。そう思い、すぐに埋めなおした。
そのあとのことはもう誰にも分からない。
読んでいただきありがとうございした。あと、二話です。最後までお付き合い願います。
