修練場クエスト
元傭兵である伊黒恭弥は、VRMMO「アムシュターク」をプレイすることにした。ハマりつつある恭弥は、2日目のアムシュタークを始めるところである。
「よし、今日もやるか」
恭弥は昨日に引き続いて、アムシュタークにログインした。
今日は何をしようかと街の中をぶらぶらと探検していたら、修練場と書かれた場所を見つけた。昔から、体を鍛えたり、武術を磨いたりすることが好きだった恭弥は中に入ることにした。
◇◆◇
【クエスト】
1日10時間を2週間、修練場のカカシに攻撃し続ける。
報酬
全てのステータスに5ポイントずつ割り振られる。
◇◆◇
修練場の中に入ると青いパネルにクエストが表示された。
(報酬すごくね?)
と思った恭弥だったが、その修練場には全然人がいなかった。恭弥は感じなかったらしいが、ほとんどの人はクリア条件を見て、諦めてしまうのである。
「これって、殴ったり蹴ったりしてもいいんですよね?」
恭弥はその修練場にはただ一人いた教官らしきNPCに声をかけた。
「ああ」
そのNPCがそっけなく答える。寡黙な人だなと思いつつも、恭弥はクエストを始めた。
「おっ、修練場に誰かいるぞ」
「まじかwでも、どうせ2週間も続けられねーだろ」
初日は少し覗く人がいるだけで、そこまで興味を持たれなかったが、1週間も経つと修練場の周りにはちょっとした人だかりができていた。
「あとちょっと」
そう言って、最後の拳を振り切ると
《【クエスト】完了》
と頭に音声が響き、報酬が青いパネルに表示された。
「本当にそれぞれのステータスが5増えてる!
やっと、終わった〜」
と叫び、恭弥は疲れた顔をして、その日はログアウトした。
〔ネットのとある掲示板〕
{アムシュターク}修練場クエストのクリア者現る
1.名前:名前なし
ついにあの地獄のクエストをクリアした奴が出ましたw
2.名前:名前なし
まじで!?
3.名前:名前なし
まじまじ
4.名前:名前なし
よくあんなクエストやるな〜w俺だったらレベル上げてた方がやり甲斐あるし、いいけどなぁ
5.名前:名前なし
それな
6.名前:名前なし
でも、報酬だけはいいからな〜
7.名前:名前なし
そう!それがあるから1度やってみたけど1日ももたなかったわw
8.名前:名前なし
いや、実際やってみたら、俺もそうなる自信あるわ
9.名前:名前なし
とりま、そのクエストをクリアした奴はバケモノってことで
10.名前:名前なし
間違いない
こうして、恭弥の知らないところで、恭弥はちょっとした話題になっていた。
プレイヤー名:クロ
Lv 4
HP 45/45
MP 35/35
【STR 0〈+20〉】
【VIT 0〈+5〉】
【AGI 0〈+30〉】
【DEX 10〈+5〉】
【INT 15 〈+5〉】
装備
頭【空欄】
体【空欄】
右手【初心者の杖】
左手【空欄】
足【空欄】
靴【空欄】
装備品【空欄】
【空欄】
【空欄】
スキル ファイヤーボール
器用貧乏




