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最強の傭兵〜VRMMOでも世界最強?〜  作者: ハロウィン
第1階層
3/152

初めての戦い

元傭兵である伊黒恭弥は、VRMMO「アムシュターク」にログインし、初期設定を完了した。そして、いよいよゲームを始めようとしていた。

 光に体が包まれて、次に目を開けた時には、そこは活気あふれる城下町の広場だった。


《ようこそ“アムシュターク”へ》

という声が頭に響くと同時に、目の前に青いパネルのようなものが浮かび上がった。


プレイヤー名:クロ

Lv 1

HP 40/40

MP 30/30

【STR 0〈+10〉】

【VIT 0】

【AGI 0〈+20〉】

【DEX 10】

【INT 15】


装備

頭 【空欄】

体 【空欄】

右手 【初心者の杖】

左手 【空欄】

足 【空欄】

靴 【空欄】

装飾品 【空欄】

    【空欄】

    【空欄】

スキル ファイヤーボール


 正直、ステータスを見ても高いのかよく分からなかったので、実際に戦って確かめようという考えに至った。


 とりあえず、恭弥は杖を腰にさして街の外に向かって歩き出した。


 南門から街の外に出るとそこには草原が広がっており、少し遠くに森が見える。


(森なら何かと戦えるかな…)

 恭弥はそのまま歩いて、いかにも何か出そうな森にやって来た。

「何が出るかな〜」

 楽しそうにして、森の中に入っていった。


 少し歩くと、草むらからガサッと音がして、尖った角を持った白兎が飛び出して来た。


「おっ、可愛いウサギだ」

 その白兎をモンスターと気付いていない恭弥は楽しそうにしていた。


 そんな恭弥目掛けて白兎は体当たりをしたきた。

 しかし、元傭兵である恭弥の反射神経とAGIの数値的に余裕でかわせるスピードだった。


 余裕そうにヒョイっとかわした恭弥は

「こいつが敵なのか??」

と今更気付いたようで、戦闘態勢をとった。


 白兎が体当たりをして来たところをかわして拳でカウンターを入れる。これを3回繰り返した辺りで、白兎の上に表示されていたHPバーらしきものがゼロになり、白兎は赤い光の粒子になって消えていった。


「やっぱり、いつも通りには動けないか…」

と改めてゲームであることを実感すると同時に暇潰しに買ったこのゲームにハマりそうな予感がした。


 その後も森を歩いたが、白兎ばっか出て来て、それら全部を拳で倒していった。白兎はたまに、アイテム「白兎の毛皮」をドロップした。

 

 そして、ある白兎を倒した時に


《スキル【器用貧乏】を取得しました。》


という音声が頭の中に響いた。

 

 恭弥は早速、スキルを確認してみた。


◇◇◇

スキル【器用貧乏】

このスキルの所有者は、初期装備に関係なく、どんな武器も装備できる。装備した武器の効力を10%下げる。

取得条件

武器を使わずに100匹以上の敵を倒すこと。

◇◇◇


「あっ、俺って魔法使えるんじゃん…まぁ、基本的に戦闘は素手でやるつもりだけど、これじゃあ、初期装備で杖を選んだ意味なくね?」

と不満を漏らしたが、元はと言えば魔法を使えることを忘れていた恭弥のせいである。


 100匹も白兎を倒したことでLv 4にアップしていた。

「おー、ステータスに割り振れるポイントが15も増えてる。」

 少し悩んだ末に、STRとAGIを割り振った。


 太陽が沈みかけ、森の中はほとんど真っ暗になって来たので、街に戻ってログアウトすることにした。

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