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最強の傭兵〜VRMMOでも世界最強?〜  作者: ハロウィン
第1階層
12/152

運営からの通知

装備を受け取り、反省を活かしてポーションを買った恭弥は、お世話になった生産職のアインとエルの2人とフレンド登録をして、街を出た。そして、人目のつかないところで、ダンジョンクリア報酬でもらったアサシンスネークを召喚できるらしいアイテムを使おうとしていた。

「召喚!!」


 そう唱えた恭弥だったが、全然反応がない。


「いや、唱え方がおかしいだけだ…うん。」

 そう自分に言い聞かせて、違う唱え方を試しても全く反応がない。流石におかしいと思い、アイテム【黒蛇のピアス】の詳細を見ることにした。


◇◇◇

【黒蛇のピアス】MP25を使用してアサシンスネークを召喚できる。Lv20から使用可能。

◇◇◇


(………)

 内心、察した恭弥だったが自分のステータスを一応確認することにした。


プレイヤー名:クロ

Lv 15

HP 45/45

MP 35/35

【STR 0〈+65〉】

【VIT 0〈+5〉】

【AGI 0〈+100】

【DEX 10〈+35〉】

【INT 15 〈+25〉】

装備

頭【空欄】

体【黒兎のスーツジャケット】

右手【初心者の杖】

左手【黒蛇の短刀】

足【黒兎のスーツパンツ】

靴【黒蛇の革靴】

装飾品【黒蛇のピアス】

   【黒のネクタイ】

   【黒蛇の革手袋】

スキル ファイヤーボール

    器用貧乏

    手刀

    カウンター


 確認して分かったことは、MP25を使うという条件は、ギリギリクリアしているが、Lv 20以上という条件を満たしていなかったらしい。


「いや、分かってたけどさ。いいじゃん!アイテムくらい、自由に使わしてくれよーーー!!!」


 別に誰かにというわけでもなく、強いて言うなら運営に向かって、恭弥は叫んだ。叫んだから、どうこうなるわけでもない。


(とりま、レベル上げか〜装備もできて、ステータスも上がったし、今俺って結構強いんじゃね?)


 トップランカーの中には、Lv 30を超えている人達もいることを知らない恭弥は、調子に乗った様子でモンスターを探しに向かった。


 その後は、エンカウントするモンスターを片っ端から倒しまくっていった。それでも、レベルが高くなってきたからか、レベルが上がりづらくなってきた。結局、その日は2レベ上げるのが精一杯の様子だった。


 街に戻ってきた恭弥が、ログアウトしようとすると


◇◆◇

【イベント情報】

VRMMO「アムシュターク」発売から、もうすぐ1ヶ月!

1ヶ月記念に際して、全プレイヤーサバイバル戦を開催決定!詳細については、明日発表!

◇◆◇


「アムシュターク」初の大型イベント開催決定の通知が運営から届いた。


(おもしろそーじゃん…)

 「アムシュターク」をプレイし始めてから、初めての対人戦になるであろうそのイベントに、恭弥は傭兵時代のことを思い出しながら、高揚感を抱いていた。

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