脳内タイムトラベル
(タイム...?時間系、そんな異能持ってる生徒は未だに紺でいるはずがない。隠せないし、隠したところで速攻ばれる...)
ずかずかと近づき、まじまじと私の状態を確認する。
紺7番「それにしても本当に動けないんだ。効果についてはさらっと聞いたけど実際に目にするとやっぱ違うな!すごいな後で少し売ってもらおうかなあ、でも時効あるんだっけ。ざんねん~」
「.......」
紺7番「喋ることもできなかったけ。うわ、かわいそう~
まあまあ、数分の辛抱だから、がんばれ!!」と軽く肩をとんとんされる。
「.......」
紺7番「あ!今、目少しだけ見開いたなあ。
でも、やっぱり相槌ないのはちょっと寂しいや。今まではどんなに疲れでも少しは返事できるやつばっかだから。
こうしていると、本当のお人形さんみたいや。」
初対面の紺7番は無邪気な口調で話ししながらも珍しいそうなものを見たかの様に私の頬を指で突く。
紺7番「最初に喋った言葉気になるだろう、瞳超凝縮してた、分かりやすい反応ありがとう」
(ついこの間まで、表情管理授業を受けたことない一般人でごめんなさいね...
あ!そういえばこれ傍からみれば、サイコに捕まえた被害者が未完成のドールハウスに入れられ愛でられる状況ではないかなあ。
そして、理想のイメージ図に近づかせるため、サイコの行動がどんどんエスカレートし、遂に反抗がバレ世間を騒がす。最後は正義感強い二人組の警察に捕まる。
う~ん、一気にサスペンスドラマ感が出たね)
痺れも相まって、思考は関係ない方向に走らせる。そういえば、悪友も私のことを一見落ち着きのある人間に見えるけど、結構表情で心情分かるって評価された気がする。ダメだ、なんか目がどんどん虚ろになっていく気がする。
紺7番「ああ~意識はしっかり最後まで保ってもらわないと困るよ。本当、この異能制限多くて使い勝手が悪い。
じゃあ、少し説明するから。俺の異能は"海馬の追憶"。まあ、簡単に言うと、記憶回想だ。やり方はシンクロし、記憶を遡ることから始まり、必要な部分を切り出し俺がそれを確認する。もちろん、遡れる日数も切り出せれる記憶の分も決められていて。さらに、使う相手にも要求がある、衰弱もしくは脱力状態のまま意識を保つことだ。
まさしく、君の今の状態がこの異能を使う為の理想なコンディションだ。
ちなみに、説明行為も制限に入っているから」
長々喋ったことで口渇いたのか、テーブルに言ういされているお茶を一口で飲み干す。
紺7番「このお茶おいしいじゃん、どこのブラントだろう?後で教えて。
じゃあ話戻そう、俺の異能を使用するにあたって1人の力では絶対無理だ。チーム組むにしても相性が一大事だし。
だから、正直ジェネルさんには感謝しているよ。あそこのチーム結構有力候補ではあったけれど、結束力が高すぎて入れる隙がなくって困ってたんだ。今回、成功失敗問わずにチームに参加させてくれる約束取り付けたからまじありがたい。
けど、折角だからいいところ見せたいから、協力してや」
あらかた説明し終えた様で、両手を私の頭に置き。またもや何がを思い出しらかの様に喋り出す。
「今回は切り出す日にちと時間はあらかじめわかっているから、やりやすい。後、俺の異能は精神操作には入らないから、心配しないで」
(誰も心配してないわ!逆にこの世界で精神と記憶は別物として捉えているのか、こんなところで異文化の違いが出るのか...)
相変わらず誰にも聞かれることがないツッコミを入れ、脳内では最近までの記憶がフラッシュバックし始める。
内容保存せずにページを閉じたことほど後悔したことがない。
やっぱりこれからも先にワードで書いてからアップしますπ_π




