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タイムオーバー

先週更新まったくできずごめんなさい、

論文がきついです。

やっと一段落しました。


もう必要人数は足りてるから、前みたいに情報開示を規制せず自由に分析させるのはこっちの分が悪過ぎる。だから、最初からビデオシェアをNGした。

でも、内容を変更してないから。3人目で向こうには必要情報は全て揃った様で、次の人に追いかけながらぬいぐるみを延々と投げ続けてくる。しかも、アームに登れないよう逆に向こうがアームを活用し始める始末。


(やばい、これ自分の首を締めてない?もう、この情景は切り替えないと次で確実に仕留められる。いや、今からでもあり得る)


と考えことしながらよそ見していたら、ぬいぐるみに足を絡み取られ、転んでしまった。

もふもふのぬいぐるみはクッションがわりとなって、痛みはないけど、すぐに立ち上がれない。後ろから紺5番が猛スピードで迫り来る。


「無駄な手間かけさせやがって、そのまま大人しくしてろ」

「...ッ」


もう逃げられないと悟った私は伸ばされる手を見ながら、これからどんな展開が待ち受けているのかをわくわくと考える。


(ああ~ここで捕まちゃ....?)


と思った瞬間、紺5番の体が宙へ一気に浮かぶ。


「うわあああああああああ!!は~な~せ!!!」


存在を忘れ去られたアームがまさか丁度紺5番の制服の襟にしっかりと引っかかり、そのまま一緒に上昇した。

もちろん、アームから手で襟を外そうとするも、速度全開の状況になかなか上手くいかず、何度も振動で手が滑ってしまう。こんなに動いても制服が滑り落ちたり破れたりする事なく保っていられるのはさすが防御重視デザインの特注制服。

下で見ている私はこんな好機を逃すはずもなく、すかさず距離を空ける。

ほぼ真反対なところまでくると、紺5番はやっと襟を外すのに成功し、けど後ろに気を取られすぎて、その真下は柔らかいぬいぐるみではなく、底が見えない四角いブラックホールだったことを知る由もなかった。逃げようにも引力によって無情に引きずり込まれる。


「クソ、吸い込まれる。こんな仕組み聞いてないぞ!!)


(そういえば、アームを鬼畜仕様にしたから、もしピロが掴めえることが出来且つ途中で落ちない限り無条件に出るように設置したの思い出した)


最初はちょっと情景としてはこういう機能付きは反則になるじゃないかなあと思っていたけど、ピロはそこに関してまったく言及しなかった。今までの好感度上げが効いてた証明なのかもしれない。


「バイバイ~」


近くにあるぬいぐるみを抱き寄せ、その手を取って満面の笑顔で振りながら別れを告げる、タイムオーバー。


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