二回目の挑戦
月替りしてまもなく二回目挑戦の日が遂にやってきた。場所は変わらず校舎裏の林。
白「ジェネル、今日であなたは今までの学園生活とおさらばよ。
特に、前回の逃げ回る姿があなたにとてもお似合いなこと、精々最後まで無様に足掻きなさい!」
「見ない顔の方がいますね。本日はよろしくお願い致します。
しかし、困りましたね~全員相手するには時間が足りませんわ」
白「私の話を無視するなんで、何で失礼な奴!!」
「あら、申し訳ございません。前回と似たような挑発仕方をなさるのですから、つい退屈してしまいまして」
白「ありえない!挑発しているのはどっちよ!!今後二度とその生意気な態度を取れないよ、徹底的に現実というものを教えてやる」
白が言い終わると、手で後ろに立っている紺達に合図を出し、ここでもまた同じく紺1が近づき学生証を差し出す。私も上に自分の学生証を重ね宣言する。
「「挑戦開始」」
挑戦場転移した瞬間、ピロがもふと顔を覆いかぶさる。
「久しぶり~約束通りピロに会いきてくれたのね、超うれしい!!」
「ええ、久しぶりです、ピロ。もっと早くお逢いしたいと思いましたか、挑戦者の準備が思うよりも長く掛かってしまい、今日になったわけです。
そういえば、前回の私が出した挑戦内容また記録に残っていますか?」
「もちのろん、記録に残っているよ!1ヶ月使用って前言ってたのピロしっかり覚えてるもん」
「流石です、頼りになりますね。では情景を替えしましょう」
「わーい、最近ずっとこの殺風景なまま挑戦始めることが多くって、ピロもう真白を見飽きたよ。しかもピロより白くないし」
「それはかわいそうに、これは一工夫する必要がありますね」
またもや、紺をそっちのけでピロが自分と会話が弾む。
その理由はゲームでも判明されている。ピロ攻略の第一歩はまず白制服であること。特別扱いされている白制服は何かとルール決める側に立つことが多いため、ピロの認識では白制服着ている子はいろいろ違うことを自ら進んでしている、イコール自分を楽しませることはできる。それ故に、白制服を着ている子に対して初期好感度は高い。
その後どう上げるかはプレイヤーごと別の所見があり、私そもそも詳しくないから割愛する。
正直情景に関しては林が迷路にするつもりだった。木々がいい感じに障害物になって、逃げ回るのにも適している。けど、今改めて思うと林で駆け回ることはこの世界では頻繁に行われていることであり。さらに、捕まる要素が増える可能性がある。迷路に関しては個人的に度を調整しにくい。
それなると、元の世界で障害があって且つ難易度が適切ないい光景はないのだろう?
(あ、待って、あれあるじゃん。絶対面白いはず)
「ピロ、ちょっと近くに来てください、今から合図するまでこの光景を再現してください」
「ええ、どんなどんな?気になる!」




