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イージーレベル

「やあ、待たせたね。挑戦者よ、遠慮なくかかってこいんだぞ」

「挑まれるの私です」

「冷静なツッコミありがとう!!ではでは被挑戦者よ、挑戦内容を宣告せよ!」


(語尾がぶれぶれだなあ、統一して。

 ハ…待ってまさかこんなところに求めていた逸材が……


 やっぱ、人でお願いします)


「S1-1 ジェネル


挑戦内容宣告:

さっきの部屋で測った異能の温度結果を正確に答えてください。1ヶ月間この内容を変更しません。

制限:

回答は1回のみ

時間は8分

禁止:

双方への精神コントロール関連の異能と道具の使用禁止

武器禁止


以上」


「はいはい、挑戦内容チェックチェック……


問題な~し、じゃあカウント開始。パネルカーモン!」


ピロが四隅を折り叩くと同時に、時間カウントの透明パネルが宙に浮かぶ。その間、置いてけぼりにされた紺の男子生徒(分かりやすくするように今後彼を紺1と呼ぶ)はそのまま沈黙が続く。


「…挑戦内容をもう一回言ってくれ」

「構いませんよ、さっきの部屋で測った私の異能の温度を正確に答えてください。とてもイージーなレベルの挑戦内容にしました」

「はあ、そんなのわかるわけないだろう!何でふざけた内容を出すんだ」

「あら、そちらが最初に浄化関連をすべて禁止したのが先ではありませんか。ですから、異能と関係あって、さらにこの限られた1時間で全員お相手できる最適な内容だと思いません?それから、私の異能を知ればかなり範囲絞れますよ。この機に頭脳派デビューいたしましょう」


怒鳴る紺1に静かに微笑みながら答える自分。煽りスキル+1


「異議を申す、この内容は絶対回答はできない」

「異議を受理しました……却下します。予想回答率が20%超えています、挑戦を続けてね」

「なっ……」


まだもや忙しくゴロゴロと柄変わりして返答するピロ、ちなみに挑戦者に関しては却下されたことに落胆しているのかそれともこの質問に20%の人も回答できることに驚いているのかとても微妙な表情をしていた。


「時間はまたありますから、落ち着いて考えてください」


そこから、挑戦者はもう歩き回ったり、頭を抱えたり、さらにぶつぶつと何がを言い始めてた。正直言って、不気味だ。


(それにしても、予想回答率が20%もあるとは、意外に高いなあ。でも確かに、異能によっては一発で回答当てられるものも存在しているから。これぐらいは妥当なのか、残りの人も私と同じく高く受け取れるように願いたい)


何故なら私の目標は完膚なきまで彼女らを叩きのめすことではない、また私に挑戦したいと継続できるようにするのが重要だ。


最後の1分まで粘り、やっと意を決したのがゆっくりと答えを言った。


「答えは102度だ」

「お疲れ様です、違います」


1戦目勝利。



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