ヒロイン登場!
ゲームヒロインついに登場しました、パチパチ!
予定ではもっと早めに出てくるはずです、本当です!
緑のボタンを押し、慌てて固定装置外して脱出する。もう髪型がモダンアートになっているの鏡見なくても分かる、素早くクシで髪を梳き一本の三つ編みにする。ここ人が全く出入りしていないことが幸いである。
それから呼吸や気持ちを整えたあと、窓スライドして中の状況を確認する。しばらく観察すると、わかったことは二つ。
一つ、風の作用は廃紙同士が接触させないこと、それによって呪詛混合の可能性をさらに低くする狙いだと考えられる。
二つ、廃紙が扉付近に吹き飛ばされる際、横から別の風方向を変更させている。つまり、私がさっき立っている場所に廃紙が来ることはない。
そこでさらに提起出来る問題がいくつか出てきた。
1.風の出ところは?
2.どうすればいち早く浄化を完了することが出来るか?
3.私の異能がどうやって風に撲滅されないか?
4.私の異能が5つの部屋を浄化できる量あるのか?
しばらく、考え込んで現状と大胆な推測によって導き出された仮回答は、
1.風自体は威力も方向もバラバラなので学園の生徒によって提供されていると判断できる。他の系統はわからないけど、元素系の利用率は本当にピカイチだわ、この学園…しかし、狭い部屋で溜まってきた廃紙の量はもう風でどうにかできるところを超えているので、早急に浄化を必要とするのは理解できる。
2.出入りする1分間は無風状態になるから、固定装置身に着けた後すぐに一発広範囲のぶちかます。カザシス・イグニスが他の浄化系より優れている一番最大の部分は目標対象を完全浄化するまでほぼ外因で消されることがない、最後まで燃やす執着性だ。だから、ちょっとでも付着すれば呪詛すら成り立たない廃紙を屑にするのはおちゃのこさいさいである。
3.問題は目標対象に届けば風を無視しても構わないけど、届かずあの風に向けてぶっ放しでも意味がない。でも出入りを何回も行うのは実に効率が悪い、何とか私の異能をあの風に乗せることが出来れば万事解決だ。
4.これに関してはもう実際にやってみるしかない。
(やっぱり、私に乙女ゲームを遊ぶ才能がないかも。なんでこんなに論証を立てながら結果を求めているの?)
深呼吸を一回して、扉を開く、これからは時間との争いだ!
固定装置を付け両手で異能を左右別に波線状に放つ。無風状態が終わる、私が次に取る行動は高圧縮ファイアボールを作ることだ。一般的に炎はプラズマ状であるため他の三形態には属さない。しかし、ここは異能ありのファンタジー世界。つまり、炎を固形にすることも十分あり得る。体積が高まれば風にすく消されることもない。球状にした理由も風を軌道とするなら乗りやすい為選んだ。ほかにも、自身の異能は自分に害をもたらすことがないから、誤って自分に当たってもけがする心配はない。タイミングは廃紙が近づくとき扉付近から吹かれる風に沿ってボールを放つ。
結果から言うと、効果は抜群だった。
風が助力となり勢いよく左右無尽に飛び交うファイアボール、触れる廃紙が一瞬で炭と化した。すぐに消える感じもしない、これはいける。それからまた2つくらい作って別方向に向けて放った。それに炎の蔓延性も非常によく働いてくれるので、もうただ見るだけでボールが消えそうなときに新しいの追加するという作業を繰り返した。
(私ってもしかして…天才!?これだったら余裕でミッションコンプリートできるわ)
廃紙が無くなるごとに風の威力も弱まって来たので、最後はもう一回広範囲で焼き約45分かけて一部屋を片付けた。
そのまま順調に18番目に来て、進む連れて慌てることもなくなり大体一部屋30分に終えれるまで成長した、ちょっと4時超えるけどでも自分的に満足のいく出来であった。
(よし、あと一部屋で終えれる。今日はご褒美にたくさん食べるぞ!)
丁度最後の焼却をしている頃だった、部屋が大きく揺れだす。
(どうした、どうした?地震)
すぐさま赤ボダンを押し、扉が自動的に開く。次の瞬間右の壁が突き破られ、大量の粉塵と欠片が部屋を覆う。
固定装置を外し、異能の準備をして少し離れたところで様子を伺う。もう動きがないと思えば大きな黒い影が襲ってくる、それに向けて両手で大出力で直線炎射し推進力で後ろに飛び逃げる。
ダメージに応えたが腕が暴れまわる、その時隣の19番部屋の扉が急に空き。一人の生徒流星のように弾き飛ばされいた。
思わず目を見開く、間違いないあのミルキー・ピンクの髪。この学園で唯一人しか持っていない。私がこの世界に来てから一日たりとも忘れたことのない人、《Save Me》において絶対的中心、
ゲームヒロイン“アイネ・ミルフィーナ”!




