質疑応答
質疑応答タイムは熱烈に続いた。クラス半分以上の生徒が手を上げ、我先と先生に質問しようとする。
(元の世界で先生がもしこの状況を見てたら、感激で涙出るんじゃない。まあ、わたしも手上げてるのだけどね)
いくつかの質問に答え、でも大半は校則見れば分かるで流していた。答える気あるのかとこっちが疑いそうになる。
「ほら、そこのオレンジ髪どんな質問があるんだ」
クラスでオレンジ髪は自分一人の為、立ちあがり質問する。
「先生、入学試験ぶりです。改めて私はジェネルです。一つ質問したいことは、極先生の助手になるにはどうすればよろしいですか?」
「そうだ、ジェネルだったなあ、思い出した。
俺の助手になりたい?
ゾンビ追いかけっこがそんなに楽しかったのか」
「いいえ、私は別に被虐体質ではありません。正直辛かったです、でも確かに自分に不足と短い間でしたが鍛えられた部分もありました。ですから、もっと成長するために先生の指導を間近に受けたいです。ならば、先生の助手になればそれが可能ではないかと考えております。」
(実力を先に身に付けるのがやはり今後も考えどんなことよりも一大事だ、ならば実践の担当する極先生の指導は必要不可欠だ)
「それはいい心かけだなあ。まあ、俺は特に助手を今まで付けたことなかったから」と言い終え少し考え込んでいる様子。
「あえて言うなら、二点できたら臨時助手として認めよう。一つは白のお前らは2ヶ月で合計10回の挑戦を受け勝ち続けること。もう一つはその間授業で俺が出した課題の完成度を80%超えることだ。この条件クリアできで尚且つ俺のもとで頑張れる根性があればいいでしょう。
ちなみに、紺の生徒に関しては一回目白に挑戦成功した場合、そのまま続けて9回挑戦に勝つことだ。二点目は同じさ」
「了解しました、ありがとうございます」
「そうそう、説明し忘れた部分があった。白が紺の挑戦を断るは確かにできない。しかし、1ヶ月で5回超えて挑戦された場合のみ拒否権を使用することができる。だからずっと挑戦され続ける心配はない」
そこから、また5人くらいの質問に答えた後、先生は生徒たちに手を下ろす仕草をする。
「さて、そろそろホームルームが終わる時間だ、質問の受け付けはここまでにする。他に質問がある場合、まず校則や自分で答えを探せ。それでも分からない場合は俺や他の先生に聞け。わかったなあ、じゃあこれから腕時計を回すから教室でつけてから出るように、問題があれば即報告するように、以上」
極先生はデキバキと腕時計を配布していた。箱を開けて、手に取りじっくり観察するとちょっと元の世界にあった電子腕時計と似ていると否めない外見だった。
説明書をさらっと目を通し。まあ、問題はないでしょうと自分の左腕に付けた。




