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入学式

入学式の当日になりました。


入学式は学園で一番広いドーム型の講堂で行われ、そこはもう綺麗に白と紺の制服に分かれて、比例からして3:7くらい。白制服の生徒は中央に座り、紺の制服の生徒は二階から囲む感じて座っていた。席は試験通過した際、事前に決まられており、私は前から丁度10列目の左端に座った、周りにはヒロインは勿論攻略対象さらには同じ寮に住んでいる皆の姿も見当たらないのは可能なのか?あんなに目立つ存在なのに、まさか異能が働きかけているの。それともこれもゲームの働きなのかなあ。


あっちこっち観察していたら、校長の挨拶が始まろうとしていた。おじいちゃんというより壮年といった方がしっくりくる校長。鍛えぬいた筋肉は着ている燕尾服の上からでもよくわかる、まだまだ現役感満載な感じを醸し出していた。


「新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。第185代目校長のです。皆様は…」


入学式あるあるの長いスピーチを聞き、まとめると入学歓迎と校訓を忘れず、これからの学園生活を十分に楽しんでくださいというものだった。

それからまた教務などのお偉いさんがスピーチ終えた後、いよいよ生徒代表挨拶の順番になる。次の瞬間、明かりが全て消え、スポットライトのみ立ち上がった生徒に焦点を合わせていた。


(え、何この演出?おかしくない...なんで周りこんなに落ち着いているの?ここでもゲーム影響しているの)


その生徒は深緋(ふかひ)の髪の持ち主で自分だけライトの下で照らされているにもかかわらず緊張の素振りは一切なく、壇上に上がる。


彼こそが《Save ME》の制作会社一押しの攻略対象のラオル・ボン・ミル・レギサスだ。


ゲーム内ではプレイヤーから絶対不動の人気を誇っていて、俺様というよりも自分を信じて付いてこいのリーダー体質のキャラである。それだけの能力も確かに備えている、まず異能は英雄の灯火(レジェンド・フレーム)。各国の歴史を振り替えたところ、この異能を持つ人物は全員何らかの形で名を遺す人ばかりだ。熱血系のファンタジーゲームであれは主人公に最適な異能とも言えるでしょう。


実際、壇上では注目自体は日常茶飯事のように受け取り堂々と原稿見ずに演説していた。自信が全身から湧き上がり、目を引き付ける、天性のカリスマ性を感じさせる。さらに、あの外見は文句言うはずもない、本当に絵を描ける人心の奥底から尊敬するよ。さっきまで眠気誘導剤のような話から一気に周りの集中度が上がっているの感じる。


(やっぱり、ゲーム会社の一押しカッコイイわ。あの大衆の目線を受け動じない意気が欲しい)


そこから、一時間半近くの入学式を終え、各自これから自分の学生証を確認してクラスに向かいホームルームを受け、本格的に学園生活を迎えようとしている。

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