とある少女の最後の日記
【婚約に愛は伴わない。
何故なら、そこにあるのは権力と利益の繋がりのみ、婚約は愛情の放棄として捉えられます。
私には婚約者がいます。貴族間では特に珍しくことではありません。
そして、彼は全く私に興味がなく、それ故にいろんな女を口説き。“好き”をゴミのようにまき散らし、周りと自分を汚す。
愛情を得られないことへの分かりやすい反抗期。
でも、どうしようもない程彼が好きです。薄ぺらっくでも優しくしてくれるから。それに、ずっと傍にいた人です。もちろん、きれいな顔がとてもチャームポイントになっていますわ。
婚約者じゃなければ、そこら辺の女のように扱ってくれるのでしょうか。婚約前のように一緒に時間を過ごせれるでしょうか。時々、本当にこっちから婚約解消したいと思いますわ、そうしたら抱きしめて、好きという言葉を耳元で囁いでくれるでしょうか。なんで素晴らしい!でも、そんなことしたら彼はきっとそそくさに私から離れるでしょう。
私、演技超下手なのに、彼のおかげであり得ないくらい自分を偽れるようになりました。その点は彼と同じですわ、うれしい。
先に恋したほうが負け、まったくその通りですわ。相手は何をしても自分を傷つけることはありませんからね。
あなたと永遠に結ばれない。
それでも告白したい、
この気持ち
あなたのそばにいられない世界なんで、考えられない】
今回が初めての投稿となります。最後まで諦めずに書きたいと思います。