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石榴の悲願  作者: 流架
1/23

プロローグ≪side→Y≫



―――自分の名前が大嫌いだった。


勝手に期待して勝手に失望して、まだ使い道はあるだろうと言って今度は利用しようと近寄って。

その事を理解したとき、腹が立つ以上に目の前が真っ白になるような怒りが自分を支配した。


まだ足りないのか、と。


自分が知らないうちに何人も犠牲になっていたことに気付いて、責任を取るために動いた。

終わらせた時には解放に喜んだ。


ああ、これで良い、って。もう自分の仕事は終わったって。


でも今度は、知らないうちに祀り上げられていた。それにはもう怒りはなくて、ただただ仕方がないと諦めた。


きっとこれが責任と贖罪なのだろうと思って。


これを背負って生まれた時から、逃げられはしないのだから、と。


大嫌いな名前こそが、自分を表す"価値"でしかなかったと、気付いた時には遅過ぎたのだから。



※※※


初投稿です。

至らない点も多数あると思いますが、どうかよろしくお願いします。

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