狙われる彼女【200文字】
路傍之杜鵑さん主催の「二百文字の彼女、冬」に参加するために書いた作品の…没作品になります。
「総務の谷村さん可愛いよな」
社の忘年会 後ろの席から聞こえた立島の声にムカついた
何言ってやがる 彩は俺のだ!
「色白いし 声可愛いし 実はグラマー?」
知ってんだよ 見んなよてめぇ
「お疲れさまって言われると、頑張ろうって気になるんだよな」
当たり前だ あの癒しはハンパない
俺の彼女が褒められるのは 誇らしい
だが 狙ってる男が言うなら話は別だ
「ちょっといいか?」
大人げない? 分かってるさ
けど 彩に惚れてるのは俺だけでいいんだよ