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✾お花屋さん戦記✾フラワーウォーズ✾花売りエルフの魔法のお花屋さん✾  作者: ナロージュ•ピクセル


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3/3

【花言葉選択〜フラワードセレクト〜三輪目✿秋桜(コスモス)✿】

 ーー此処(ここ)は✾花と魔法に満ち(あふ)れたエルフの世界✾

 ーー✾エルフローラ✾と呼ばれている。


 私は、()の✾エルフローラ✾に住むエルフ。

 ーー名前は✾ローラ✾職業(ジョブ)はーーーー、


 「ーステータスオープンー」空中に手を当て唱えれば、



 ✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾.。*✾


  【名前(ネーム)】 ✾ローラ✾


  【種族(タイプ)】 ✾グリーンエルフ✾


  【職業(ジョブ)】 ✾花売り(フラワーベンダー)


  【能力(スキル)】 ✾花言葉の選択(フラワードセレクト)


  【魔法属性(マジカルタイプ)】 ✾緑の魔女(グリーンウィッチ)


 ✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾.。*✾



 ーーと。名刺代わりに簡単なステータスが確認出来る。

 ーー✾エルフローラ✾に住むエルフは十四歳で成人する。

 ーー自分の【職業(ジョブ)】を持ち働き自立するのだ。


 ✾緑の魔女(グリーンウィッチ)✾である私の【職業(ジョブ)】は✾花売り(フラワーベンダー)✾である。


 昨年に成人を迎え✾花売り(フラワーベンダー)✾となり早一年は経つが、まだ青二才もよいところ新米のペーペーと言ったところだ。


 十二歳の頃に【職業訓練(ジョブトレ)】の【お花留学(フローリストレッスン)】で弟子入りした私の【お花の師匠(フラワーマスター)】✾シスター・ローズ✾師匠(せんせい)に言わせれば『ーTu es trop Fleur Bleueー(アナタは青い花過ぎる純粋で騙されやすいから気を付けなさい)』と。まだまだ心配の絶えない若い新芽いわゆる初心者(ビギナー)でしかないのだ。


 「ー『ーTu es trop Fleur Bleueー(アナタは青い花過ぎる純粋で騙されやすいから気を付けなさい)』ー」

 私は今朝も仕事に出る前に師匠(せんせい)からの御言葉(おことば)を唱え肝に命じる。初心を忘れ無い様に。



 私が【職業(ジョブ)】✾花売り(フラワーベンダー)✾を選んだのには理由(ワケ)がある。


 ーー昔、戦争孤児になった私に。

 ーー魔法の花(生きる希望)をくれた。

 ーー憧れの✾花売り(フラワーベンダー)

 ーー魔法の花の力で度重なる種族間の紛争を治めた。

 ーー今や伝説と語り継がれる✾花売り(フラワーベンダー)

 ーー✾マザー・オリヴィエ✾に御礼を言いたい。

 ーー戦争孤児になった私に魔法の花(生きる希望)をくれた。

 ーーあの時の御礼を言いたいのだ。

 ーーそして出来る事ならば私の花束(感謝)を贈りたい。


 ーーそして出来る事ならば私も、あの時。

 ーー魔法の花で救ってもらったように。

 ーー傷付いた誰かに魔法の花(生きる希望)を贈れる様な。

 ーーそんな✾花売り(フラワーベンダー)✾になりたい。

 ーー花は傷付いた誰かの希望になる為に咲いてる。

 ーー私は、そう思うのだ。


 「ー今日も誰かの希望となる花を届けられます様にー」

 今や伝説と語り継がれる✾花売り(フラワーベンダー)

 ーー✾マザー・オリヴィエ✾に祈りを捧げる。


 「ー行って参りますー」オークの木で作った魔法の箒に乗って私は今朝も花を仕入れに行く。✾花売り(フラワーベンダー)✾の朝は早い草木もまだ起きていない頃から仕事は始まる。


 そして✾グリーンエルフ✾である私が営むのは、(ただ)のお花屋さんではないのだ。✾魔法のお花屋さん✾なのだ。


 この世界✾エルフローラ✾に少人数だが存在する『人間族(ヒューマニティ)』の営むお花屋さんは花の市場に早朝から花を仕入れに行くが、エルフである私達の花の仕入れは異なる✾魔法の花✾を仕入れに行くのだ。そして、その✾魔法の花✾は、この世界✾エルフローラ✾の闇から生まれし枯れた大木の様な獣達『枯獣(カジュウ)』を狩り『浄花(ジョウカ)』させる事で得られるのだ。そして『浄花(ジョウカ)』した『枯獣(カジュウ)』は✾魔法の花✾となる。


 『枯獣(カジュウ)』の狩り方は【能力(スキル)】や【魔法属性(マジカルタイプ)】によって異なるが、私の場合は【魔法属性(マジカルタイプ)】✾緑の魔女(グリーンウィッチ)✾そして【能力(スキル)】✾花言葉の選択(フラワードセレクト)✾を武器に『枯獣(カジュウ)』を狩る。


能力(スキル)】✾花言葉の選択(フラワードセレクト)✾は【選択(セレクト)】した花の数ある花言葉の中から『枯獣(カジュウ)』を狩る最善の武器となる花言葉を【選択(セレクト)】する事で、その花言葉を具現化し武器とする魔法の力。



 ーーーーキキキギギギィィカァッッッ!!!!


 眼下を見下ろせば「いたわね」其処には『枯獣(カジュウ)』の群れが、χάος(カオス)に枯れ乱れているーーーー。


 「ーさぁ。仕入れの時間ょー」

 

 ーーーーキュィイイイーーーーッッッン!!!!

 オークの木で作った魔法の箒を唸らせて私は臆すること無く『枯獣(カジュウ)』の群れへと急降下してゆくーー!!


 「ー今日は、どんな花を仕入れようかしらー」

 χάος(カオス)に枯れ乱れる『枯獣(カジュウ)』の群れを見遣り考える。

 「ー秋だからー✿あの花に致しましょう✿」

 私は小さく囁いてから大きく息を吸い叫ぶーーーー!!


 「ー【能力(スキル)】✾花言葉の選択(フラワードセレクト)✾ー【選択(セレクト)】✿秋桜(コスモス)✿!!」


 オークの木で作った魔法の箒から飛び降りる!!

 魔法の箒が変貌を遂げ魔法の杖へとその形を変える!!

 魔法の杖を掲げ私は【選択(セレクト)】する!!


 目の前に浮ぶ✾花言葉(フラワード)✾の中から【選択(セレクト)】する!!



 ✿。*゜+✿.。*✿。*゜+✿。*゜+✿.。*✿。*゜+✿.。*✿


  ✾花言葉(フラワード)✾ ✿秋桜(コスモス)


  ✿乙女の愛情✿ ✿幼い恋心✿ ✿恋の終わり✿ 

  ✿移り変わらぬ気持ち ✿ ✿乙女の純潔✿

 

  【選択(セレクト)】 → ✿恋の終わり✿

 

 ✿。*゜+✿.。*✿。*゜+✿。*゜+✿.。*✿。*゜+✿.。*✿


 

 「ー✾花言葉の選択(フラワードセレクト)✾ー✿恋の終わり✿!!」


 数ある✿秋桜(コスモス)✿の✾花言葉(フラワード)✾から私が【選択(セレクト)】した『枯獣(カジュウ)』を狩る最善の武器となる花言葉は ✿恋の終わり✿魔法の杖が巧克力(チョコラート)色に鈍く光り✾花言葉(フラワード)✾ー✿恋の終わり✿ーが具現化され『枯獣(カジュウ)』を狩る武器となる。巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁型の傘へと魔法の杖が変貌を遂げる。


 ーーーーハラハラハラハラッッッ✿。*゜+✿.。*✿


 花売りのエルフ✾ローラ✾が巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁型の傘へと変貌を遂げた杖をーーパッッッッ❣❣と開いて差すと花弁型の傘へ変貌を遂げた杖の先端から巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁がーーハラハラハラッッ✿。*゜+✿と。χάος(カオス)に枯れ乱れている『枯獣(カジュウ)』の群れへと不気味に舞い堕ちて征くーー……ハラハラハラッッ✿。*゜+✿


 「この花弁は『枯獣(カジュウ)』を蝕む『毒』となる」


 ーーーーキキキギギギィィカァッッッ!!!!


 眼下を見下ろせば其処にはχάος(カオス)に枯れ乱れている『枯獣(カジュウ)』の群れが不気味に舞い堕ちた巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁を其の枯れた身に受けて()()るうちに『毒』に蝕まれて逝く……。


 ーーーーキキキアアギギィィカァァァッッッ!!!!



 『枯獣(カジュウ)』達は断末魔の啼き声を上げてみるみる枯れ果て(やが)て✾魔法の花✾へと『浄花(ジョウカ)』する。


 ーーフワフワと花売りのエルフ✾ローラ✾が巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁型の傘へ変貌を遂げた杖を差しながら。ゆっくりーーフワリ❣❣と地上に着地して巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁型の傘へと変貌を遂げた杖を静かに閉じて不気味に舞い堕ちた巧克力(チョコラート)色の✿秋桜(コスモス)✿の花弁を払い落とす……。


 『浄花(ジョウカ)』した『枯獣(カジュウ)』の✾魔法の花✾を深緑(フォレストグリーン)外套(ローブ)の袖から取り出した花籠(フラワーバスケット)いっぱいに摘んで回収する。

 ……ピンク、白、赤、オレンジ、黄色、そして巧克力(チョコラート)色。

 ……色とりどりの色んな色の✿秋桜(コスモス)✿を花籠(フラワーバスケット)いっぱいに摘んで回収する。


 「ー今日の✾魔法の花✾は✿秋桜(コスモス)✿ー」

 花籠(フラワーバスケット)いっぱいに摘んだ色とりどりの✾魔法の花✾ー✿秋桜(コスモス)✿ーの一輪を巧克力(チョコラート)色のー✿秋桜(コスモス)✿ーを手に取り花売りエルフの✾ローラ✾は深緑(フォレストグリーン)の瞳を閉じて呟く……。


 「ー乙女心と秋の空ー乙女の恋が終わる時ー『恋』は軈て『毒』へと変貌(かわ)りますー」


 ーーそっと深緑(フォレストグリーン)の瞳を開き囁く。

 「ー仕入れ完了至しましたー」


 そして花売りエルフの✾ローラ✾はオークの木で作った魔法の箒に乗り急ぎ帰宅する。まだ仕事は終わっていない。

 此れからーー私が営む✾魔法のお花屋さん✾花言葉(フラワード)✾の開店準備へと取り掛かるからだ。


 「今日は週に一度の✾お花教室✾だったな。また。あの子が来る。急がないと…開店が遅れると煩いんだよなぁ…」




 ✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾。*゜+✾.。*✾。*゜+✾.。*✾



 ーーあの子は『人間族(ヒューマニティ)』の年端(としは)もいかない小さな少年(リトルボーイ)

 ーーとても生意気で口が悪く。とにもかくにも口(うるさ)い。

 ーー週に一度。私が営む✾魔法のお花屋さん✾花言葉(フラワード)✾で開催している✾お花教室✾の生徒なのだ。


 ーー私は正直に言うと。あの子の事が苦手だ。

 ーーと。言うのも…あの子…は、私の事が好きだと言う。

 

 ーーエルフは大凡(おおよそ)感情と言うものが希薄(きはく)である。

 ーーなので『人間族(ヒューマニティ)』の言う『好き』だとか『恋』だとか『愛』だとか。正直に言うと。良く(わか)らない。

 ーーだから…あの子…の言う『好き』も良く(わか)らない。


 ーー(けっ)してエルフに『心』が無いと言う(わけ)では無い。

 ーーでなければ私は、あの夏の日に『人間族(ヒューマニティ)』の老紳士の御客様❁ヒグルマ❁様の御依頼(オーダー)を受けなかっただろう。


 ……『枯獣(カジュウ)』ー向日葵(ナナラ)ーその中でも更に希少で『仕入れ値(捕獲レベル)』が高い。七色に輝くー虹色向日葵(アイリスナナラ)ーを必死になって『仕入れ(捕獲)』したのは、きっと私の『心』が動いたからに他ならない。両手に負った火傷の傷痕を見詰めて思うのだ。


 ……エルフは深手を負っても大体は治癒(なお)る。傷痕は残るが、ー虹色向日葵(アイリスナナラ)ーを『仕入れ(捕獲)』する際に長い耳の下辺りまで灼き切れた深緑(フォレストグリーン)の髪も肩まで伸びた。


 姿見を見詰め深緑(フォレストグリーン)外套(ローブ)を脱いで深緑(フォレストグリーン)のエプロンワンピースへと着替え巧克力(チョコラート)色の革手袋(レザーグローブ)を嵌めて深緑(フォレストグリーン)三角巾(バブーシュカ)を付けて、本日もお花屋さん衣装(コーデ)の完成だ。


 「…もうすぐ開店時間だ…急がないと」


 今朝『仕入れ(捕獲)』した花籠(フラワーバスケット)いっぱいに摘んだ色とりどりの✾魔法の花✾ー✿秋桜(コスモス)✿ーを腕に下げて二階の階段を一階の花屋の店舗まで勢いよく駆け降りるーーーー。


 今日の✾お花教室✾は今朝『仕入れ(捕獲)』した花籠(フラワーバスケット)いっぱいに摘んだ色とりどりの✾魔法の花✾ー✿秋桜(コスモス)✿ーを使って花束(ブーケ)を作る事に致しましょう。


 ーーそして、私の事を『好き』だと言う。

 ーーあの子に巧克力(チョコラート)色のー✿秋桜(コスモス)✿ーの花束(ブーケ)と✿花言葉✿を贈りましょう。


 ーー巧克力(チョコラート)色のー✿秋桜(コスモス)✿ーの✿花言葉✿の一つ。


 「ー移り変わらぬ気持ちー」


 ーーあの子が大人になった時。

 ーー変わらずに私の事を『好き』だと言うのなら。

 ーー其の時はピンク色の✿秋桜(乙女の純愛)✿を。

 ーーあの子に御捧げしてみせましょうか。


 「ー開店準備ー整いました」


 花売りエルフの✾ローラ✾は、小さく囁いて✾魔法のお花屋さん✾花言葉(フラワード)✾を本日も開店するのだった。



 ーー此処(ここ)は✾花と魔法に満ち(あふ)れたエルフの世界✾

 ーー✾エルフローラ✾と呼ばれている。


 私は、()の✾エルフローラ✾に住むエルフ。

 ーー名前は✾ローラ✾職業(ジョブ)はーーーー、


 ✾花売り(フラワーベンダー)✾そして『枯獣(カジュウ)』を✾魔法の花✾へと『浄花(ジョウカ)』する彼女達は✾花売りの少女(フラワーガール)✾と呼ばれている。


 そして✾花売りの少女(フラワーガール)✾である彼女達の仕事は『枯獣(カジュウ)』を✾魔法の花✾へ『浄花(ジョウカ)』しこの世界の平和の均衡を保つ事。そして生きる希望を失くした者に其の✾魔法の花(生きる希望)✾を届ける事だ。『枯獣(カジュウ)』は、この世界の闇から生まれ蔓延り。この世界に生きる種族を根絶やしに枯らす。世界を枯らすまいと戦う✾花売りの少女(フラワーガール)✾の正式な名は✾花卉の守護者ホーティーガーディアン✾と言う。


 そしてこの物語は✾花売りの少女(フラワーガール)✾ローラ✾の切なくも美しい✾お花屋さん戦記✾フラワーウォーズ✾である。

 

 ✾お花屋さん戦記✾フラワーウォーズ✾

 ✾花売りエルフの魔法のお花屋さん✾

【花言葉選択〜フラワードセレクト〜三輪目✿秋桜(コスモス)✿】


     ー開店準備整いました(✿おしまいです✿)


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