『ヨシキリドリとプレスマン』
掲載日:2026/01/16
ヨシキリドリは、昔、とある宿場の大きな宿屋の女中であった。ある夜、その宿屋に一人の侍ふうの男が泊まって、翌朝出立するときに、宿に上がるときにはあったプレスマンがなくなったと因縁をつけて、女中をひどく責め立てた。形ばかり謝って事をおさめようとすると、かえってそこをつけ込まれて、幾らかとろうとする計略かもしれないと思って、謝らずにいたところ、侍は刀を抜いて女中に切りつけた。女中は痛い痛いと泣きながら、傷口を洗おうと川に走っていったが、そのまま鳥になってしまったという。こんなことがあって、ヨシキリドリの鳴き声は、
切った切った、プレスマンかちかち
と聞こえるのだという。
教訓:プレスマンを理由として人を切ってはいけない。別の理由ならいいかどうかについては言及しない。




