表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
馬鹿にされて追い出されたけど、スキルを有効利用しましょう  作者: satomi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/10

9.


 半年というのは結構早くやってくるもので、私のエスコート役はジルが務めてくれることとなるました。二人の衣装はジェラード様が用意したものです。

 ジルの服には私の髪の色を意識したのでしょうか?銀糸での刺繍がされ、スーツのアクセントには各ポイントに私の瞳の色である青が使われています。

 私のドレスはというと……ジルの髪の色ではないですね。私のエスコート役をそんなにしたかったのかしら?金糸で刺繍がされていますし、私のアクセサリーはエメラルドです。ジルの瞳の色だったら、アメジストでしょうか?


 そんなチグハグな二人だから、パーティーの中で悪目立ちをしてしまいます。ジルはイーストイングやフェスタバルウェストからの使者を牽制する役割で私のエスコートをしているので、これでいいのですが…。

 そんな中、ジェラード様の衣装は堂々の銀糸での刺繍!そして、アクセントにはサファイアを使用。会場全体で「どこの令嬢だ?」という空気になります。


 私はいいのです。

 アイスノース王国からも当然ながら賓客は来るわけで、王太子サミュエル様と元・お姉様でしょうか?元・お姉様は無事王太子妃になれたのでしょうか?

 ジルにこそっと聞いてみると、「スキルの制御とその性格に難があり未だに婚約はしていないが、今回は王太子妃()()ということで参加しているのだろう」ということだった。確かに。二人の衣装あんまり互いの色ですって感じはしない。それは私とジルもだろうけど、事情が違うよね。


「あら、生きてたの?レイカじゃない。そうね、この熱~い国なら貴女のスキルが重宝するわね。良かったわね。役に立つことができて。そちらは?」

「ジェラード様の従者をしております」

「まあ、レイカには従者程度がお似合いよ。間違っても王太子妃なんてありえないわよ。おほほ」

 うーん。その王太子であられるジェラード様に告白されてるんだよね。―――とは元・お姉様には言わないでおこう。性格の悪さから何をするかわからない。



「わざわざ熱いサンドサウス王国にいらしてくださった賓客の皆様に大事なお知らせがあります」

 私はジルに促されるように大広間の前方、ジェラード様の方へと連れて行かれた。

「この場で宣言いたします!私はこのレイカ嬢を生涯の伴侶といたします」

 ふへっ?マジで聞いてない。確かにドレスとか全部誂えたように互いの色だけど(ジェラード様からのプレゼントだったから素直に受け取った)、まさかのパーティーでの宣言。これは多分国際的なものでもあるんだろうな。他の国に『うちの王妃を連れて行くなよ』っていう牽制だろうなぁ。

 私としては働かされることもないからまあいいか。


 などとのん気に構えていたのですが、血走った眼の元・お姉様が睨んでくるのです。そういう性格だからサミュエル様が正式な婚約に踏み切っていないのです。

「なんであの出来損ないが王太子妃?私は婚約すらできたいないというのに…」

 と、なんだか怒りに任せて元・お姉様のスキルを使い始めました。

 せっかくのお料理なんかが台無しです。サンドサウス王国王家の者は、賓客の避難をしました。

 私はどこまでできるかわかりませんが、元・お姉様が作り出したのは大きな火の玉です。氷の檻を作成し、その火の玉を封じることとしました。

「無駄よ。あんたの作った檻なんか私の火には敵わないのよ」

 確かに解けますが、檻は何重にもしています。解けるたびに床には水が落ちません。檻の下部を強固にします。


嫌な姉~。周りにも迷惑じゃん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
サンドサウス王国主催のパーティーの開催だね!イーストイングやフェスタバルウェストからの使者も参加。ジェラード様曰く、アイスノース王国からも賓客として王太子サミュエル様と元・お姉が王太子妃候補として参加…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ