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# 96. 潜航フェリー

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、5000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

翌朝、一行は潜航フェリー乗り場に集まった。

フェリーは既に到着していて、荷物を搬入しているところだ。


「でかいぜー!」


その駆体は、巨大な潜水艦そのものだった。


ドクターが調べた情報によると、

全長420メートル、幅60メートル、排水量160,000トン、最大深度1,200メートル、航行速度最大50ノット(時速約100キロ)、乗員600名、乗客収容人数5,000人、貨物要領、170,000トン、動力トリリウムジェネレーター、航続距離最大20,000キロ…武装については公開されていなかったが、それでもそのスペックは圧巻である。


貨物が次々と搬入されていく。


「俺達もビークルを載せよう」


ブロロロロ…と、ビークルを進めて潜航フェリー内のハンガーに停める。

しっかりと固定され、揺れによって滑って動いてしまったりということはなさそうだ。


そして、船内へと案内され、落ち着いた雰囲気のある部屋に通される。


「ここが俺達の部屋ってわけだ」


「5人一緒なのね」


「潜航フェリーはスペースのほとんどがハンガーや格納庫だからな、仕方ないだろう」


真ん中の共有スペースと思われる広場の両側に個室へとつながるドアがあり、男性用と女性用で分けられるようだった。

トイレやシャワーも別となっていて、実質二部屋取ったのと何ら変わりはないようだ。


「く…食い物はどこなんだー!」


とエヴィ。


「エヴィ落ち着け、出港するまで我慢だ」


「わ…わかったぜ」


共有スペースには窓があり、そこから外を見ることができる。

客室は既に海中にあり、海の中を見ることができた。

生き物の姿は無かったが、太陽光が映り込むその光景が珍しくしばらく見ていたのであった。


「不思議な光景だねー!」


「出向したら、海中に潜るから真っ暗になるわよ」


「ほー…」


その後しばらくして、潜航フェリーはゆっくりと動き出した。

船のときとは違う挙動で、皆ちょっとびっくりしたようだ。

そしてアナウンスが流れる。


「ポーン!

 ご乗客の皆様…。本日は、テンペスト・ノーチラス(Tempest Nautilus)へのご搭乗、誠にありがとうございます。

 当機はこれより水深800メートルまで潜航し、海溝沿いに進みます。

 途中、イースタン・リージョンからゲヘナ・リージョンに切り替わります。

 到着は4日後を予定しており、アヴァロン大陸最西端のサンタラル・コロニーへ到着いたします。

 また、有料ではございますが、食べ物・飲み物を用意させていただいております。

 その他、遊具などもございますので、航海をお楽しみください。ポーン!」


「よっしゃ、食うぜー!」


とエヴィは客室を飛び出していった。


「あたし達も行こうかしら。

 レストランが展望デッキになっているはずよ」


みなぞろぞろとレストランへ向かった。

エヴィはもう何かを頼んだようで、ガツガツと食べている。

客室より大きな耐圧強化プラスチックの窓から海中を眺めることができた。


「ほんと、真っ暗だねー!」


「昔は、魚介類で溢れていたんでしょうけど、今はもう見る影もないわね」


テンペスト・ノーチラスの海路は、潮の流れが穏やかな海溝沿いに進む。

船だと荒れ狂う危険な海域を進むため、潜航フェリーを使うようになったらしい。

補給地点もないため、到着地まで無補給で一気に進めるように巨大化、大出力化の潜航フェリーとなったようだ。


そのお陰か、エヴィは元気である。


「揺れないって良いな!

 全部これにしてほしいくらいだぜ!」


と余裕の表情である。


皆ワイワイとしている中、一人だけ憂鬱な表情を浮かべていた。

…ベルダである。


ベルダは元ドミニオン・シンジケートの工作員で、仲間に追われる形で離脱して探索者となった。

そしてアサシンとなり、今度は狩る側になった。その情報は向こうも渡っているだろう。

そのドミニオン・シンジケートの本部がゲヘナ・リージョンにある。

本部の場所まではわからないが、ドミニオン・シンジケートとの戦闘は避けて通れないだろう。


ドクターの言った、


『ドミニオン・シンジケートを潰すことはしないけど、奴らに困っている人たちを助けることならできるわよ』


この言葉が彼女の救いだった。


エヴィがベルダに声を掛ける。


「よう!しみったれた顔してないで、一緒にくおうぜ!

 ラブタのケバブ、うまいんだぜ!」


「…わかった、食べよう」


そういって食事に参加した。


キャシーは、アルコールボールをシャクシャクと食べている。

これは合成アルコールと水分を球体のシャーベット状にしたもので、これが肉料理に合うのだ。


ドクターもワインを飲んでいる。

エヴィから猛烈に進められたケバブを食べていたのだ。


ネイトもそうだった。


「良いかネイト!

 いつかオレはこのケバブよりうまいやつを作ってやる!

 だから今のうちにこの味を覚えておくんだぜ!」


とキュリィを飲みながらわっはっはと笑ってネイトに言ったのだった。

食に対する貪欲さは、ボーンズのコックであるイエニッツを超えているかもしれない。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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