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# 92. トレーダー・ハブ

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、4000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

オービタルサイトからのデータをマップデータにオーバーラップ表示させることにより、周囲数キロの範囲のリアルタイム詳細データを見ることができる。


視界には入らなくとも、マップ上ではエネミーや生存者達の動きが明確に浮かび上がっていた。赤い点はレイダーの待ち伏せ地点、青はサバイバーの棲み家、そして無機質な緑色のマーキングは、地表を動き回るベルノイドの群れを示していた。

こんなに詳細がわかるとは、もっと先に思いつくべきだったと思う。


このデータを見て可能な限り迂回し、本日のノルマ残り100キロを走破する。

ネイトはエネミーのいない比較的きれいな道を選んで進んでいった。


残り80キロ…


残り60キロ…


残り40キロ…


徐々にその距離を詰めていく。

時間も進み、日が傾き辺りが暗くなり始めていた。


「暗くなったが、もう少しで到着だ。

 このまま進むぞ!」


ビークルはライトを付けて前方を照らし、十数キロ先にある拠点へと向かっていった。


残り10キロ…


残り2キロ…


やがて、進行方向になにか明る光源が見えてきた。


「恐らく、あれが拠点だろう」


近づくに連れ、その光景があらわになる。


「キャンプ?コロニー?」


「それが俺にもわからないんだ。

 だから敢えて『拠点』って呼んでいたんだ」


「ここは昔、キャラバン隊のキャンプ地だった場所ね。

 名前は『トレーダー・ハブ(Trader Hub)』って言うらしいわ。

 ここを拠点として様々な場所に出向いていたようなのよ」


「なるほど…」


通りでキャンプにしては作りが堅牢で、コロニーにしては規模が小さいと思えたわけだ。


中に入ろうとすると、ゲートキーパーに呼び止められる。


「止まれ!

 身分と訪問目的を教えてもらおう」


「俺達はヤマトから来た探索者だ。

 イースタン・リージョン最北端にあるコロニーを目指している。

 今日はもう遅いので、ここで宿を取らせてもらうつもりだ」


と言いながら、ライセンスカードを見せる。


「ふむ…。

 問題ないようだな。済まなかった。

 最近、レイダーが多くてな…。警備を強化しているんだ」


「そういえば、レイダーと何度か交戦した。

 装備もそこそこだった。

 どうやって対処しているんだ?」


「あれを見てくれ。

 レール移動式タレットを、トレーダー・ハブ周囲に数台設置してある。

 固定タレットとは違い、全方向に向けて移動して撃つことができる代物で、それで対処してるわけだ」


「なるほど…」


「敵対M.A.C.S.には、プラズマキャノンを使って撃退している。

 これはかすっただけでも電磁パルスでM.A.C.S.を無効化できる武器だ。

 探索者のM.A.C.S.にはあんまり効果はないが、アセンブルが滅茶苦茶な敵対M.A.C.S.には十分にダメージを与えることができる」


「しっかり対策しているんだな…」


「ここは、今でもキャラバン隊が集まる場所だ。

 お前さんの聞きたい情報もあるかもしれない。

 中へ入ってタバーンに向かうと良い」


言われてみれば、駐車スペースにキャリアーが所狭しと並んでいる。

ただでさえ大きいのに、圧巻な光景だ。


「わかった、ありがとう」


一行は、ビークルを停めてトレーダー・ハブへと入っていった。


中は、一際賑わっている建物があった。

あれがタバーンだろう。

中へ入り、適当な場所に座って、エールを注文する。


頃合いだろうと席を立って情報収集をしようとしたとき、キャラバン隊の一人が話しかけてきた。


「お前さん達、この辺じゃあまり見ない顔だな。

 探索者かい?」


「そうだ、ヤマトから来て、最北端のコロニーへと向かっている」


「なるほどなるほど…。最北端ね。

 そこは、『オロッパス・コロニー』ってんだ。

 かなり冷えるから、ビークルの暖房をオンにしておくことだな!」


探索者とは違い、対価は要求してこない。

それどころか勝手に喋り続けてくる。


「コロニーから北東へ150キロほど行くと、港町があるぞ。

 ゲヘナ・リージョンへ行く航路がある。

 お前さん達、それが目的だろう?」


「ああ、そうだ。

 俺達はゲヘナ・リージョンにあるイーグルアイを目指している」


「なら、『潜航フェリー』に乗れるな!

 珍しい乗り物だから、ぜひ楽しんでいくと良い。

 かなりの長距離を移動するが、海中を航行するため船ほど揺れないぜ」


「揺れないのか!やった!」


とエヴィはガッツポーズをする。

その後、様々な情報を教えてもらい、また、ネイトらのビッグフットからヤマトへ来るまでの長旅のことを話したりして、会話を重ねていった。


こういった話は、尾ひれがついて吟遊詩人の格好の詩になる。

この話も、やがて伝わっていくだろう。


吟遊詩人といえば、キホリは元気にしているだろうか。

彼に会わなかったら、ドクターを仲間に入れることはできなかった。

いずれ再会してお礼を言いたいとネイトは思った。


かなり遅くまで話していたが、キャシーが眠そうにしていたので、話を切り上げて宿に泊まった。

そして夜は更けていったのであった。



読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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