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# 87. 作戦の詳細

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、4000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

次の日の朝を少し過ぎた頃、ネイトらはドクターの家のリビングに集まった。

ここからカポカーに乗ってHoMEへ行き、ドミニオン・シンジケート大規模掃討作戦の詳細を聞きに行くためである。


「詳細発表までまだ時間がある。

 食事を済ませて、それから行こう」


フードディスペンサーから皆食べたいものを入力して、そして取り出していく。


「調理できれば、オレの腕を振るえるんだけどよ!」


とエヴィはそう言いながら、ラブタの生姜焼きを食べ始めた。


ちなみに、フードディスペンサーのある家庭はそう多くはない。

無い場合は、フードストリートに食べに行くか、オンラインで注文する。

ただし、それだと高く付いてしまうので、大抵はヤマトの備蓄庫から低価格で提供される食料を食べる。


仕事も、ネイトがビッグフットでやっていたようは日雇いの他、HoME管轄のストアで働いたり、この世界にいくつか存在する企業に勤めたり、ボーンズのトラットリア・ボーンズや青龍飯店のベベダの様に自ら店を出すという者もいる。


「そろそろ時間だな。

 行こうか」


一行はカポカーに乗り、HoMEへと赴いた。

HoMEの前には多くのカポカーが停まっており、今回の大規模掃討作戦の重要さが伝わってくる。


中に入ると、空気がピリッとしている。

見たことのないようなゴツい連中が所狭しと立っているのであった。


「大規模掃討作戦の説明はこちらですー!」


と係の者がブリーフィングルームへ探索者を案内している。


「あっちのようだな」


ぞろぞろとブリーフィングルームに向かっている列にネイトたちも並ぶ。

数十分後、希望者全員がブリーフィングルームに入った。


HoMEの人間らしき人物が、スクリーンの手前に歩いてきて、こう言った。


「えー、お集まりの皆様。

 本日はご足労、大変有難うございます。

 これから説明いたしますのは、イースタン・リージョンで勝手をやらかしているドミニオン・シンジケートの大規模掃討の作戦説明になります」


場内がざわつく。


スクリーンに陣形図らしきチャートが映し出される。


「えー、さっそく、作戦内容についての説明を行います。

 …まずは、探索者の方々が、ドミニオン・シンジケートの拠点を囲むように配備します。

 センサーに掛からないギリギリのところです。

 距離にして拠点外円部から300メートルほど離れたところになります。

 配備を確認した後、我々…HoME所有のM.A.C.S.による遠距離攻撃にて奴らに無差別先制攻撃を与えます。

 その後、探索者の方々によるM.A.C.S.で一斉に追撃を行ってください。

 ミストの使用が考えられますので、M.A.C.S.は外円部より内側には入らずに、逃げてきた残党を叩いてください。

 人間装備の方は拠点中心へと足を進め、追撃を行ってください」


ミストとは、細かい粒子を充満させることにより、その粒子ひとつひとつが通信信号やセンサーの信号を撹乱させることができる、いわゆるジャミング兵器の一種である。

ミストの範囲内では、センサーが無効になり、目視での戦いを要求される。M.A.C.S.などのビークルによる攻撃はセンサーでエイミングを行い、弾道計算をするため、不利なのだ。


係の者は更に続ける。


「報酬面ですが、それ相応のレートでお支払いいたします。

 エネミーを倒せば倒すほど、それに応じて報酬も高くなっていく感じです」


ネイトがすっと手を挙げる。


「はい、そこの方!」


「初撃のHoMEによる遠距離攻撃が、我々に当たらないという保証は?

 あと、奴らもM.A.C.S.を持っているはずだ。人間装備では太刀打ちできない可能性がある。

 それに対する手段と報酬はどうなる?」


「はい、初撃の遠距離攻撃前に、奴らがミストを展開してジャミングしている可能性が十分にあります。

 よって、ミストの規模を拠点外円部より100メートルと算出、探索者の皆様はそれ以上の300メートルの距離を取っていただくことにより、安全性を確保できると考えています。

 ミストの効果は奴らも同様なので、敵性M.A.C.S.が拠点外円部の外に出てきて攻撃すると予想されます。

 よって、中心部は生身の人間のみとなり、人間装備の探索者でも十分太刀打ちできるはずです。

 また、M.A.C.S.無力化による追加報酬もあり、シュートダウントラッキングシステムに記録されますので、その当たりはご心配なさらぬよう…」


その後、探索者は次々と質問を行った。


「では、当作戦に参加される方のみ残ってください。

 参加されない方はブリーフィングルームより退室をお願いします」


10名程度だろうか、退室する探索者がいた。

おそらくアイアンランクか装備に不安があるかでエネミーを倒せる自信がないのだろう。

引くのも勇気である。


「では残った皆様、覚悟はよろしいようですね。

 こちらの、タブレットに参加意思のタップをお願いします。

 作戦は、明朝8時に開始します。

 各自エレベーターで地上へ出て待機してください」


探索者達は列に並び、次々とタップしていった。

ネイト達も列に並び、タップするのを待つ。

そこにある男が話しかけてくる…。


「ドクターじゃないか…!」


ドクターが声の方向に振り返る。


「カグラ…」


鳳凰衆だった。


「お前もヤマトにいたのか。てっきりサハル・リージョンに留まっていると思っていたぞ。

 新しいアシストグループに入ったんだな。

 確か、バーグウェルだったか、そいつのところだな」」


とネイトの方を見る。


「ああ、そうだ。

 ドクターは我々のアシストグループで活躍しており、高い医療技術を持っている。

 とても重量な仲間だ」


「…そうか。

 ともかく元気で何よりだ。

 大規模掃討作戦のときはよろしくだ」


タブレットにサイン代わりのタップを行い、その場を後にした。


「ドクター、大丈夫か?」


「ええ、大丈夫よ。

 問題ないわ」


顔が青ざめているように見えたが、凛とした態度でドクターは答えた。

明日早朝に出発するため、ネイト達はドクターの家に戻って何もせずに過ごすことにした。



読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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