# 86. 緊急収集
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引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。
少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
数日後、皆の気持ちも落ち着き、普段の生活が戻ってきた。
心臓がクリムゾン・ネクサス・コアになったことで、その鼓動を感じないことにネイトは未だに慣れていないが、それ以外の生活は全く支障がない。
4人で朝食を食べていると、パーソナルハンドヘルドコンピューターに通知が来た。
「なんだろうー?」
「…ドミニオン・シンジケートの大規模掃討作戦だと?」
ドミニオン・シンジケートとは、ゲヘナ・リージョンに本拠点を置く悪の権力を握る集団である。
最近では、イースタン・リージョンにまで進出していて、ヤマトにとって悩みのタネとなっているのである。
それが今回の大規模掃討へと繋がったらしい。
「詳しくはHoMEにて、か…」
おそらく、鳳凰衆も来るだろう。
ドクターを連れてHoMEに行くわけには行かない。
「…鳳凰衆がいるのね」
とドクター。
「ああ、そうだ。
まだドクターのことを根に持っているようだった」
「大規模掃討になると嫌でも彼らと会うことになるわ。
早いか遅いかの時間の問題よ。
私は覚悟ができているわ。
HoMEに行って詳細を聞きに行きましょう」
ドクターは既に覚悟を決めているようだった。
「わかった。
HoMEでの詳細説明は、明日の午後2時だ。
それまで各自好きな時間を過ごそう」
--ネイト
ネイトは、街中の広場の椅子に腰を下ろして座っていた。
広場の中心には噴水があり、時折ライトアップされた水のショーが行われる。
子どもたちはそれに反応してきゃっきゃと遊んでいる。
ビッグフットの「きらめき泉の水遊び場」みたいな感じだ、とネイトは思った。
その場所でキャシーから探索者になろうと言われたのだ。
「いろいろあったな…」
一言では言い表せられないくらいの大小さまざまな出来事を思い出していた。
胸元に手を当てる。
やはり心臓の鼓動は聞こえないが、クリムゾン・ネクサス・コアは確かに動いている。
ドクターがいなかったら、本当に死んでいただろう。
そうしたらキャシーをもっと悲しませていたかもしれない。
ドクターには感謝してもしきれない。
これからもっと過酷なことが待っているだろう。
気を引き締めて立ち向かっていかなくてはならない。
「…よし、行くか」
とネイトはその場を後にした。
--キャシー
キャシーは、メイン武器であるジェットハンマーのメンテナンスの為、人間装備屋に来ていた。
「ちょっと、これをメンテナンスしてほしいんだけど、できるー?」
「いらっしゃい、もちろんだよ。
ちょっと見せておくれ」
と店員にジェットハンマーを渡す。
「こりゃあ、随分使い込んでいるねぇ。
殴打部に損傷と、ジェット噴出口がちょっと溶けかかっているね。
最近連戦でもしたかい?」
「あ、うん…。
ちょっとね!」
おそらくネイトを守り抜いた48時間のセルフクエストのことだろう。
あのときはエヴィと6時間交代で警備していた。
連続でベルノイドを討伐したし、ドルサニアンも退治した。
長時間の連続運用を想定していない作りのため、摩耗してきていたのだ。
「まぁ、これくらいならすぐに直るよ。
ちょっと待ってなー!」
キャシーは、ショーウィンドウに飾られている武器や装備を眺めつつ、ジェットハンマーのメンテナンスが終わるのを待った。
40分くらいが経過しただろうか。
「はい、お待ちどうさま。
メンテナンス終わったよ」
と、ジェットハンマーを受け取り、その感触を確認するかのように持ち手を握りしめる。
「うん、これね!
いい感じ!」
そう言ってキャシーは人間装備屋を後にした。
--エヴィ
エヴィは料理の修行をさせてもらった青龍飯店に来ていた。
いつものようにベベダが鍋を振るっていた。
「お久しぶりなんだぜ!」
「おお、エヴィか!
よろしくやってるか?」
「報告遅れたけどよ!
クッキングライセンスを取得してサブクラスに設定したぜ!」
「それは良かったな!
仲間のために鍋を振るうんだぞ!」
「おう!もちろんだぜ!
あのときの青龍チャーハンをひとつお願いできるか?
今日は客として来たんだぜ!」
「承った。
今つくる。ちょっと待ってろよ!」
ベベダは、あれよあれよという間にチャーハンを作り、エヴィに提供した。
そしてレンゲで一口。
「やっぱこの味だよな!
うまいぜー!」
「今度はエヴィがこの味を広めてくれ」
「が…頑張ってみるんだぜ!」
エヴィは残りをかき込んで食べたのだった。
--ドクター
ドクターは少し考え事をしていた。
ネイトらには、鳳凰衆と合うことの覚悟ができているとは言ったが、実はできていなかった。
治しても治しても治療する人間より命を落とす人間のほうが多くて嫌になって逃げ出したからだ。
「だけど…、今はあのときのあたしとは違う…。
旅の途中で何人もの怪我を治療してきたし、瀕死…一度死んだネイトだって救った。
これからもそうするし、もう逃げるわけには行かない…」
ふぅと深くため息を付き、
「あたしは、アシストグループ『スパークルスプリングス』のドクターだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
何があっても…もう逃げ出さない」
そう自分に言い聞かせたのである。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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