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# 83. 行動不能

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、4000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

中央広場と思われるところに出たくらいに、警告音が鳴る。


「ピピピピピ…」


「なにかいるぞ!周囲を警戒だ!」


「ネイト!

 11時の方角。ほぼ真正面から何かが近づいてきてるよ!」


その方向を凝視すると、巨大な物体がぬんと姿を表した。


「エンカウントだ!

 コロッサス・オブ・ザ・クラッグド・ピークス…。

 こいつがそうか!皆、作戦通りに行こう!」


「行くぜ―!酸弾だぜ!」


エヴィは特殊砲で酸弾を発射する。

エネミーにヒットし、ジュウ…という鉄が溶けている音がする。


続いてネイトの主砲が炸裂する。

狙い通り足回りにヒットするが、動きを止めるまでは行かないようだった。


更にキャシーのジェットハンマーによる攻撃。

電子頭脳部分にヒットする。

エネミーは少し体制を崩したがすぐに復帰した。


「このー!それなら!

 回転する力の軌跡ヴォルテックス・アーク!」


キャシーのスキルが多段ヒットする。

ドゴンドカンという音がして、マニュピレーター(腕部分)を数本無効化した。


「よし、いいぞ!

 キャシーは下がれ!」


キャシーが前線から下がったのを確認して、M.A.C.S.によるチャージアタックが開始した。


「荒ぶる弾薬の連砲タイフーン・バレッジ!」


「炸裂する大砲の震撃オブリビオン・トレマー!」


次々とヒット。

チャージアタックは、通常攻撃の何倍もの威力がある。

コロッサス・オブ・ザ・クラッグド・ピークスとて、無事では済まない。


M.A.C.S.による攻撃、キャシーによる近接攻撃を交互に繰り返し、コロッサス・オブ・ザ・クラッグド・ピークスはその動きを止めた。


「ピピッ…ドルサニアン 1タイ トウバツ シマシタ」


「やったぜ!」


ネイトは勝利を分かち合おうと、M.A.C.S.の操縦席から出る。

腕を振り、勝利を確信しようとしたその瞬間…。


「ピピピピピ…」


「まずいわ、ネイト、戻って!」


ズパン!という音とともに、ネイトは吹っ飛んだ。


キャシーは何が起こったのか理解が追いつかず、あわあわとその場に立ち尽くしていた。


「こいつ、まだ生きてやがったんだ!

 バックアップ回路に繋ぎやがったぜ!」


エヴィが副砲と特殊砲を連続で発射する。

見事に命中し、今度こそ仕留めた…はずだ。


センサーを凝視して、反応がなにもないことを確認する。


「流石にサードバックアップは無いようだぜ!」


と、安心したいところだが、それどころではない。


吹っ飛んだネイトにドクターが駆け寄る。


「背中から撃たれて貫通しているわ。

 出血も多いし、脈拍も弱い。まずいわね…。

 無菌モードでテントを展開、すぐに手術するわよ!」


プシューという音とともにドーム型のテントが展開された。

ネイトをストレッチャーに乗せて、テントの中へ運び込む。

テントの中は無菌室となり、ドクターも手術服を着て、医療用手袋をはめて手術に挑む。


「他にどんなエネミーとエンカウントするかわからないわ。

 二人は周囲を警戒してて頂戴!」


「…うん、わかったよ!」


「了解だぜ!」


ドクターの執刀が始まる。

血は胸から溢れ出し、止まる様子がなかった。


「まずは止血ね」


ドクターの指が音色を奏でるかのように軽やかに動く。


「卓越する指先の旋律マスターフル・フィンガーティップス!」


ドクターのスキルが発動する。

しかし、


「心臓に損傷あり…治療不可能…」


バイタルセンサーがピーという抑揚のない無情な音を立てる。

バイタルは行動不能を示していたが、ドクターは諦めなかった。


「まだあの手があるわ!」


医療ボックスからあるものを取り出す。


「クリムゾン・ネクサス・コア…。

 使わずに終えたらそれで良かったのだけれど…、今はこれを使うしかないわ」


クリムゾン・ネクサス・コアはいわゆる人工心臓のことで、一度取り付ければ外部動力の供給無しで理論上200年は持つものだ。何が起こるかわからないこの世、不測の事態に備えてドクターが買っておいたのが役に立った。


「動脈をバイパスして人工心臓と接続するわ」


少しずつ、そして確実に手術は行われている。

血管を全て接続し、クリムゾン・ネクサス・コアを起動する。

出血は確認されず、バイタルセンサーで脈拍が戻りつつあるのを確認した。


「いいわね、縫合するわ…。

 卓越する指先の旋律マスターフル・フィンガーティップス!」


ドクターのスキルが再度発動する。

綺麗に縫合され、糸がなければ傷跡が見えなくらいだ。

この糸は、3週間くらいで消えて無くなるため、抜糸の必要がない。

背中と胸にナノセル自己修復シートを貼り付け、回復を更に加速させる。


「あとは、意識ね…

 こればっかりは…」


手術が終わったのを確認したキャシーは、テントの外からネイトに声をかけた。


「ネイト…起きて…戻ってきて、ネイト!」


「お願い、ネイト…」


声が通じたのか、ネイトは気道に溜まった血液を排出するかのように、ぶほっと吐き出し、ゆっくりと目を開けた。


「ネイト!」


「ドクター…俺は…」


「あなたは一度死んだのよ。

 心臓を撃ち抜かれて、止血も間に合わず、バイタルがゼロになったのよ」


「じゃあ…なんで生きているんだ…?」


「あなたはね、失った心臓の機能を、クリムゾン・ネクサス・コアという人工心臓で補っているわ。これで少なくとも200年は安泰ね。そこまで生きていればの話しだけど」


ドクターは今の状態を冗談交じりにネイトに伝えた。


テントの外では、キャシーが涙だか鼻水だかわからない液体を顔から垂らして、ひっぐひっぐと泣いていた。


「よかったよー。

 ネイト…、よかったよー」


「バイタルは安定しているけど、2日間は絶対安静だわ。

 ネイトはしばらく寝ていなさい」


とドクターにジェットスプレーで睡眠薬を投与され眠りについた。


「キャシー、エヴィ、…ネイトは無事よ。手術は成功だわ。

 だけど、回復のために2日間ここに留まるわ。

 簡易コロニーを展開するわよ」


「了解だぜ!」


「うん、わがっだぁ…」


ネイトのランドクロウラーは、ロックを解除したまま一定時間が過ぎると、自己保護機能が働き自動的に警戒モードに移る。

ネイトはすぐに操縦席に戻る予定だったため、ロックは解除したままだったのだ。

ランドクロウラーは静かに警戒モードへと移っていた。


そして夜のとばりが下りた。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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