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# 80. コック誕生

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、4000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

ベベダの指導は厳しくも優しく、エヴィはそのひとつひとつの言葉を胸に刻んでいった。

最初の頃、エヴィは焦げた料理を作ってしまったり、材料を無駄にしてしまったりと、何度も失敗を繰り返していた。

しかし、ベベダはそんなエヴィに対して怒ることなく、冷静に指導を続けた。


「焦げたものは単に捨てるのではなく、そこから学んでいくんだ」


とベベダは言った。

彼の目は真剣で、その言葉には重みがあった。


「次はどうしたら良いと思うかね?」


エヴィは少し考え込み、答えた。


「焦がさないように火加減に気をつける…かな?」


「その通りだ」


とベベダは満足げに頷くと、


「火加減だけではなく、材料の選び方、切り方、そして何よりも愛情を込めることが大事なんだ。

 料理はただの技術じゃない。食べる人を思い浮かべながら、心を込めて作るんだ」


エヴィはその言葉に深く感動し、それからはただ技術を学ぶだけでなく、料理に心を込めることを意識するようになった。


「機械いじりと似たようなもんだと思ってたけどよ、結構違うんだぜ!」


そして時間は流れ、エヴィの腕は着実に上達していった。

最初は簡単なスープから始まり、次第に魚をさばくようになり、そして肉を焼く技術を学んだ。

野菜の切り方も、最初は不格好だったものが、今では見事に揃ったサイズで切れるようになっていた。

ベベダはそのたたびにエヴィを褒め、次のステップを示してくれた。


ある日、ベベダはエヴィに言った。


「今日はエヴィに、最高の料理を作らせてみよう。

 自分の腕を信じてやってみるんだ」


エヴィは一瞬驚いたが、すぐに冷静さと覚悟を決めて、キッチンに立った。

今日の挑戦は、ベベダの店でも評判の高い「コール(鶏のこと)肉のクリーム煮込み」だ。

レシピ通りに進めるのは簡単だが、エヴィにはそれ以上のことが求められていた。


「覚えているか?」


とベベダ。


「覚えているぜ!

 火加減に気をつけて、調味料を控えめに使うこと、そして何よりも焦らずに、心を込めて作ること、だぜ!」


とエヴィは自信を持って答えた。

ベベダはその言葉に満足したのか、


「じゃ、始めなさい」


と言った。

エヴィはコール肉を手に取ると、手早くその皮をはぎ、骨を取り外した。

肉の扱いには最新の注意を払い、できるだけ無駄を出さずに仕上げていく。


「いい感じだ」


ベベダが呟くと、エヴィは更に集中して作業を進めた。

肉を焼色が着くまで丁寧に焼き、煮込みに使うクリームとスパイスを準備した。

クリームを加えるタイミングを間違えないように、焦らずじっくりと煮込んでいく。


その後、ようやく料理が完成した。


「で…できたんだぜ…!」


ベベダはその香りをかぎながら、ゆっくりとひと口食べた。

静かな時間が流れ、エヴィはその反応を待ち続けた。


「…これは。

 エヴィ、随分と成長したじゃないか!

 正直言って、最初の頃のエヴィからは想像できないような味だ」


とベベダが言った。

更に、


「この料理は、エヴィの手から生まれたものだ。

 それが伝わったよ」


とベベダは穏やかな笑顔を浮かべた。

その後も、エヴィは多くの料理を作り、ベベダからさらなる指導を受けた。


ある日、ベベダはエヴィに言った。


「エヴィ、もう一人前の料理人だ」


その言葉に、エヴィは自信と誇りを感じた。


「ありがとうなんだぜ!」


自分の手で料理を作り、ネイトたちへ振る舞うんだという覚悟を決めたのだ。

エヴィは、ベベダに何度もありがとうありがとうとお礼をいい、その場を去った。


向かうはHoMEのシミュレーター室である。

クッキングライセンスを取得するための適性試験が行われるのだ。

カポカーに乗り、HoMEへと急ぐ。


「ら…ライセンス!

 クッキングライセンスを取得したいんだ!」


と受付に言うと、


「かしこまりました。

 それではシミュレーターにお入りください。

 入るとオートアシスタントが手順などを教えてくれますので、ご心配なさらずに」


「了解だぜ!」


シミュレーターの中に入ると、キッチンといくつかの具材そして調理器具がホログラムとしてディスプレイされた。

これからそれらを使って、料理を作るわけだ。


エヴィは、もう慣れた手つきでテキパキと調理していく。

調理にあまり時間は使えない。

一発勝負で適性試験を突破しなければならないのだ。


やがて料理が完成して採点が始まる。

エヴィはシミュレーターから出て、その結果を待っていた。


数分後、係の者が出てきた。


「それでは結果をお知らせします。

 エヴェン・ダリスさん、シミュレーターの結果…適正ありと判断。合格です」


「やったぜ!」


とエヴィは大きくガッツポーズをした。


「メインクラスは、ドライビングライセンス(Dr)とメカニックライセンス(Me)のままで、サブクラスにクッキングライセンス(Co)を登録してほしいぜ!」


「かしこまりました。

 ライセンスカードを更新しますね」


受け取ったライセンスカードには、サブクラスにクッキングライセンスとしっかりと表示されていたのであった。



読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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