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# 77. 鳳凰衆

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、4000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

ヤマトのトーラス部は、天井まで伸びる高層ビルが立ち並ぶ未来的な都市でありながら、地上を失った人々の影が色濃く場所である。

通路にはネオンが輝き、雑踏の中には様々な人種が行き交っている。

だが、その華やかさの裏には治安の悪いスラムも広がっている。


ネイト達はカポカーでHoMEにたどり着いた。

ドクターの家に行く前に情報収集をしたかったからである。

HoMEは相変わらずの賑わいで、列に並んでいたり、椅子に座って何かを話していたりする探索者で溢れかえっていた。


その中でも、ある一団の存在が異彩を放っていた。

場違いなほど整った装備を繕い、威圧感を放つその集団にいたひとりが、ネイトたちに歩み寄ってきた。


「お前たち、新顔か?」


鳳凰の紋章が刻まれた防具を身につけた男が話しかけてくる。


「この前ビッグフットから来たばかりだ。

 しばらくここに滞在する予定だ」


「そうか…。

 俺はアシストグループ『鳳凰衆』のリーダーをやっているカグラという。ランクはシルバーランクだ」


鳳凰衆…。

聞いたことがある。確かドクターが在籍していたアシストグループだ。


「俺はアシストグループ『スパークルスプリングス』のリーダーをやっているネイサン・バーグウェルだ。ランクはブロンズランクだ」


「バーグウェルさんね。

 今後とも宜しく。

 ビッグフットからここまで来られるってことは、それなりの腕があるんだろうな」


「ああ…。それなりな」


ネイトはカグラの視線を受け止めながら応じた。

その瞬間、周囲の空気が張り詰める。

だが、カグラはすぐに口元をわずかに緩め、姿勢を崩した。


「まぁ、力のない奴がここまでで来れるわけ無いか…。

 俺達はメンバー全員が人間装備でね。M.A.C.S.には乗らないんだ。

 だから、怪我が多くてね…」


と呟く。

その高圧的な態度に若干の嫌悪感を感じていたが、カグラは続ける。


「昔、俺のアシストグループに医者がいたんだよ。

 誰よりも仲間を見捨てることができない奴だった」


おそらく、ドクターのことだろう。

脱退して結構経つのに、未だに根に持っているのだろうか。


「どんな状況でも最後まで治療しようとするが…、結局、全員を救うことはできなかった。

 その事件の後、そいつは探索者を辞めて、キャンプを転々と回るようになったらしい」


「そいつの名前は?」


「…ドクター、ドクターマッセイと呼ばれていたな」


やはり、かつてのドクターの仲間だった。

しかも、探索者を辞めるほどの事態を起こしたアシストグループである。

自分たちのアシストグループにドクターがいることは秘密にしておこうとネイトは考えた。


「今どこで何をしているかは知らないが、もしどこかで会うことがあったら…伝えてくれ。

 まだ借りを返せねぇってな」


「わかった、見つけたら伝えよう」


それでは頼むといった感じで、鳳凰衆は去っていった。


「嫌な感じだったねー!」


「あんまり好きじゃないぜ!」


出直そうということで、ネイトらはHoMEから出て、カポカーでドクターの家へ向かった。

車内で、


「ドクターに話すの?」


少し沈黙が続いた後、ネイトは首を横に振る。


「今はまだいいだろう」


鳳凰衆が、まだ根に持っているってことは、ドクターもまだ彼らには会いたくないということだろう。

ドクターの心のケアも考えて、ネイト達はドクターの家に到着した。


「ドクター、戻ったぜー!」


「あら、早かったのね」


「まぁ、ちょっとな!

 それより腹減ったぜ!」


「わかったわ、ご飯にしましょう」


ドクターは、タブレットで何かを読んでいたが、それをテーブルの上に置いてキッチンへと向かった。


「これにしようかしら…」


フードディスペンサーのメニューを見ながらドクターは呟く。

フードディスペンサーは、選択した料理をフードパックから3Dプリンターの要領でプリントアウトしていくものだ。

温かいものやスープなどの液体にも対応していて、これ1台で食は満たされる。

食器はプリントアウトされないので、最初にセットしておく必要がある。

食べ終わったら、ハイドロナノシャワーと同じ原理で食器を洗うことができるのだ。


「さぁ、できたわよ。

 ヤマトでの標準的な食事よ」


テーブルに並べられたのは、焼き魚だった。


「シャドウ・マカレル(Shadow Mackerel。サンマの一種)の塩焼きよ。

 ライスといっしょに食べるのが習わしよ」


「うまそうだな!」


皆、「箸」の使い方に手間取ったが、ドクターの丁寧な説明によって、なんとか使えるようになり、楽しい食事を送ることができた。

そして、それぞれの部屋に入り、ヤマトでの一日目を終えることができた。



読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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