# 76. 工場見学
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3人は、メッソ・ビバレッジ本社のある、シープ区に着いた。
ここへ来た目的は、工場見学のためだ。
この区画全体がメッソ・ビバレッジの土地である。
「工場見学なんて、ワクワクするな!」
工場見学案内入口から中に入る。
「いらっしゃいませ、ご見学ですね。
おひとり300ヴェルになります」
それぞれ300ヴェルを支払い、中に入る。
「足元のパッドにお乗りください。
自動的に動き出して、工場見学が始まります」
そこには直径80センチほどの円状になっているパッドが並んでいて、それに乗ることにより工場見学が開始するようだ。
アナウンスが流れる。
「まず最初に、バイオソイルを使った農耕栽培をご覧ください」
まずはバイオソイルによる作物の成長と収穫。
ビッグフットではバイオプラントで完全に自動化されていたが、ここでは24時間スタッフが付いていてバイオソイルの状態を常に完璧に維持している。
収穫時期の作物は機械が自動的に行い、また別の機械が種を植える。栄養を含んだ水やりも機械である。
「土を使ってるんだねー!」
「キャンプでも土を耕していたよな!」
パッドが動き出す。
「次に、ラブタの研究飼育をご覧ください」
「ラブタか!」
一面の牧草地らしき広場に、数百頭はいるであろうラブタが動き回っていた。
ラブタは、美味しくなるようにDNAが調整され、更に栄養価の高い餌を与えられている。
ただ、ここではラブタの出荷は行われておらず、さらなる美味のための改良が行われているだけだ。
「うまそうなんだよけど!」
次のエリアは、合成肉の培養のようだ。
培養液で満たされたシリンダーの中に、元となる細胞が浮かんでいる。
培養液の栄養分を元に細胞分裂を繰り返して、次第に大きくなるようだ。
「もうちょっと、こう、違うのを想像していたのだが…」
「これ見たら培養肉食べにくくなっちゃうね…」
「味はうまいんだけどよ!」
更に次のエリアは、バイオアルコールの生産エリアだった。
植物由来の糖質やセルロースを発酵させて作り、それは人工培養酵素で処理したバイオマスで生産されている。
「こんな感じで作られてるのねー!」
その後も、魚の養殖や米の作付け、加工食品にする行程などを一通り見た。
「工場見学は以上になります。
部屋を出ますと、フリー飲食スペースとなっていまして、販売機からお好きなものを選んでいただくと、食べられる状態で提供されます。ごゆっくりご堪能ください」
「おお!食べ放題か!」
「なんだろうこれ?
見学のときにはなかったよー?」
キャシーは、フローズンボールを指差して、ボタンを押した。
合成アルコールをフローズン加工し、直径3センチくらいのボール状にしたものである。
それが紙コップに5~6個ほど入っていた。
「ほんと、お酒ねー!」
キャシーはシャクシャクとフローズンボールを食していた。
「あんまり食うと、酔っ払うぞ」
とネイト。
「ラブタのケバブがあるぜ!」
エヴィは、そのボタンを押して、ケバブを手に取った。
既にタレで味付けされていて、香ばしい匂いが食欲をそそる。
「うまいぜー!」
ネイトは、野菜と肉の炒め物という料理のボタンを押した。
「これは、絶妙だな…」
肉はおそらく合成肉であろうが、野菜は天然物だ。
野菜の甘味が、肉を更に引き立てる。
「美味い」
とネイトはぺろりと食べてしまった。
「あんまり食べると、ドクターの家で食べられなくなるから、程々にしておくんだぞ」
ちょっと言うのが遅かったようだ。
キャシーは酔っ払い、エヴィは満腹になっていた。
「しょうがないな…」
二人のために、「フェーズ・ガストリアス(Phase Gastrius。消化促進剤)」を取ってくる。
これは食べたものの消化と代謝を促進する薬である。
説明によると、大体3時間程度で消化・排出が終わるらしい。
その分、トイレが近くなってしまうが、まぁ仕方ないだろう。
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